テクニック

ニンニクの植え方|ツルツル植え(薄皮をむく)|コンパニオンプランツ

1.ツルツル植え

効果と植え方

ニンニクのツルツル植え

ニンニクの種球の薄皮には撥水性があり、そのまま植えると、芽が出る(萌芽)のが遅くなり、越冬前の葉数が少なくなります。

また、病原菌も感染しやすくなります。

そこで、薄皮をむいてツルツルの種球にして植えつけます。

植え方は、ニンニクの薄皮を丁寧にむき、真皮がむき出しのツルツル状態にして、普通栽培と同じように、ニンニクの尖った方を上にして株間10〜15cm程度で植えつけます。

皮つきと皮なしの芽を比べると、皮なしの方が芽が出るのが3〜4日早くなり、葉数も1〜2枚多くなります。

ニンニクは12月〜翌3月に葉でつくられた炭水化物を根に保存します。

葉数の違いは冬の間の養分の貯蔵に影響し、ツルツル植えの方が大きく肥大し、収穫量も多くなります。

2.ニンニク×イチゴの混植

イチゴの品種

効果

イチゴのそばにニンニクを植えると、ほどよいストレスとなり、イチゴは株立ち気味に育ちます。

春には葉や茎を伸ばし、体をつくる「栄養生長」から花や実をつける「生殖生長」に早く切り替わりますが、イチゴだけを植えたときに比べて、1〜2週間早く花がつき始め、つく花の数が増えて、収穫期間が伸びた結果、果実も多く取ることができます。

ニンニクのにおい成分でもあるアリシンは殺菌作用があり、根には抗生物質を出す微生物が共生するため、イチゴの病気(炭そ病灰色カビ病、萎黄病など)が抑えられます。

またイチゴにはアブラムシがつきにくく、アブラムシが媒介するウイルス病にかかりにくいので、次期の苗づくりにもプラスになります。

ニンニクの代わりに長ネギを用いても同様の効果があります。

植え方

イチゴ、ニンニクともに特に品種を選びません。植えつけの3週間前までに完熟堆肥とボカシ肥などを施し、よく耕しておきます。

9月中旬〜10月下旬にイチゴの苗を植えつけます。

同時にイチゴの株間か条間にニンニクを植えつけます。

11月上旬と2月下旬にボカシ肥を一握りずつ施します。

ニンニクは4月ごろに花茎が伸びてくるので、途中で切って、茎ニンニクとして利用します。イチゴは5月上旬〜6月中旬まで収穫が続きます。

ニンニクは地上部の8割が枯れたら、掘り上げましょう。

イチゴは収穫後、次々とランナーを伸ばします。ランナーの先につく子株を用土を入れたポリポットにピンなどで固定し、次期の苗作りをしましょう。1番目の子株は病気を上kついでいる可能性があるので、2番目か3番目以降の苗を使います。

3.キュウリ⇨ニンニクの前作(リレー栽培)

キュウリ栽培について

効果

キュウリの根は浅く広く張るだけでなく、マルチ代わりに敷きワラを利用することも多く、収穫後に株を処分して耕しても、土中には生に近い状態の有機物が比較的残りがちです。

こうした生の有機物が分解してできる養分を上手に利用できるのがネギの仲間です。

9〜10月に栽培をスタートできるニンニクをキュウリの後に植えます。

キュウリは双子葉植物、ニンニクは単子葉植物で、根につく微生物が大きく異なり、続けて栽培しても土壌中の病原菌は増えず、少ない状態に保ことができます。

ニンニク特有の病気である、乾腐病、春腐病、黒腐菌核病などの土壌病害の発生が抑えられます。

ニンニク同様に9月に植えつけるラッキョウ、ワケギ、アサツキにも応用できます。

植え方

キュウリは特に品種を選びません。ニンニクは寒冷地、暖地に適した品種を選びます。

まず、キュウリを栽培します。8月上旬〜中旬頃、真夏になり、下葉が枯れて、曲がり果が多くなってきたらキュウリの株を片付けます。

ニンニクの植えつけの3週間前までに耕し、畝立てを行います。

キュウリの生育があまりよくなかった場合は、完熟堆肥とボカシ肥を耕してから畝立てをします。

ニンニクは種球をばらし、1片ごとに尖っている方を上にして植えつけます。深さは5〜8cm程度です。

葉が30cm程度に伸びたら、米ぬかかボカシ肥を周囲に施し、土と馴染ませておきます。

さらに1ヶ月後にも同様に追肥します。春になると花茎が伸びてきます。

そのままでもニンニクの肥大には影響しませんが、切って茎ニンニクとして利用すると良いです。

地上部の8割り程度が枯れたら、晴天の日に掘り上げます。葉と根を切って、2〜3日畑で乾燥させます。束ねて軒下などの日陰で風通しの良い場所に保存します。

4.ニンニク⇨オクラの後作(リレー栽培)

オクラ栽培について

効果

ニンニクはネギ属の中でも深根といえます。

収穫時に掘り上げるときには、ニンニクの球から根が切れて、根のほとんどは地中に残ります。

一方、オクラは直根タイプで、生育初期に深くしっかりと根を伸ばすことで、あとの生育がよくなります。

ニンニク収穫後にオクラを育てると、ニンニクの根の跡を利用して、オクラは根を深く伸ばすことができます。

また、ニンニクの収穫後には、有機物や肥料分が利用されないで多く残るので、オクラ用に元肥を施さずに、すぐに種をまいてもオクラはよく育ちます。

玉ねぎの場合と同様に、ニンニクの後に、カボチャ、地這いキュウリ、秋なす、ほうれん草なども育てることができます。

植え方

ニンニクもオクラも特に品種は選びません。ニンニクは種球をばらし、1片ごとに尖っている方を上にして植えつけます。

深さは大体5〜8cm程度にします。

葉が30cm程度に伸びたら、米ぬかかボカシ肥を周囲に施し、土と馴染ませておきます。

さらに1ヶ月後も同様に追肥しましょう。春になると花茎が伸びてきます。

そのままでもニンニクの肥大には影響しませんが、切って茎ニンニクとして利用しましょう。

地上部の8割り程度が枯れたら、晴天の日に掘り上げます。葉と根を切って、2〜3日畑で乾燥させます。束ねて軒下などの日陰で風通しの良い場所で保存します。

そして、ニンニクの収穫後、畝をそのまま利用します。堆肥、元肥は施さなくて良いです。

オクラは1株で育てるよりも、1カ所に種を4〜5粒まいて(オクラの多粒まき)3〜4本立ちにすると根が助け合いつつも、競い合って地中深く伸びてよく育ちます。

オクラの莢の生長はゆっくりになり、伸びすぎたり、かたくなったりせずに収穫できます。

茎がぐんぐん伸び始めたら、3週間に1回程度、ボカシ肥を1握り施します。

オクラは莢が6〜7cm程度になったら、こまめに収穫しましょう。

おわりに

この記事では、ニンニクのツルツル植えとコンパニオンプランツについて紹介しました。

ニンニク栽培についてこの他にも、ニンニクの基本的な育て方や生育不良などをまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。

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あぐり
家庭菜園の初心者の方向けに、野菜の栽培方法の基本から育て方のコツ、応用技まで紹介しています。