1.ニンニクのよくある生育不良
大きくならない
ニンニクは野菜の中でも、最も生育期間を長く必要とし、根がしっかりと土中に張らないと大きな球にならないので、肥沃で耕土の深い条件が必要です。
石灰を与え、土壌酸度をpH6.0〜6.5に整え、良質な堆肥を多めに耕し、20cm以上深く耕しておくことが大切です。
また、球の肥大期には乾燥を嫌うので、乾きやすいところでは水やりをしっかり行いましょう。
もう一つ、十分肥大させるには、一定期間低温に当てることが必要です
寒地系の品種ほど低温に当てることが必要で、5℃以下の低温に長期間あうことが大切です。
そのため寒地系の品種を暖地で栽培すると、地温不足で、生育や球の肥大が劣ってしまいます。
暖地品種では、低温の要求度はそれほどではありませんので、地域にあった品種選びが極めて重要です。
芽がでない
食用で販売されているニンニクを植える場合であると、植えても発芽しないことがあります。
食用で販売されているニンニクは、発芽を抑制する処理を施しているものがありますので、植えつける場合は、栽培用の種球を用意しましょう。
とう立ちした
4〜5月頃になり、盛んに生育し始めると、とう立ちしてきます。
これを残したままにしておくと、花の方に栄養が取られ、地下部の肥大を損ねますので、適当な時期に摘み取る必要があります。
この摘み取る時期が、あまり早すぎると、球が分かれてしまいます。
そのため、小さなとうが出てきても、丹念に見つけて取るようなことはせず、ある程度伸びてきてから取るぐらいで結構です。
とうがかたくなってからでは、明らかに遅すぎます。
2.ニンニクのおもな病害虫
青枯病、灰色カビ病、黄斑病など。こまめに除草して風通しをよくします。
アブラムシがつくので、風通しをよくしたり、寒冷紗をかけて防ぎます。
農薬を使う場合はオレート液剤を散布します。
おわりに
この記事では、ニンニクの生育不良と病害虫について紹介しました。
ニンニク栽培については他にも、ニンニクの基本的な育て方や上手な植え方についてまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。