1.よくある生育不良
実ができなくなる(収穫量が落ちる)
![イチゴの実ができない](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/988.jpg)
イチゴは多年性の野菜ですから、一度苗を入手すれば、それを何年も維持し栄養繁殖によりつくることができます。
しかし、何年も続けて自家苗をとり続けると、育ちが悪くなり、小さな果実しかとれなくなります。
とくに、同じ畑に植えかえをしないでおくと、2年目はごく小さな実が少ししかとれなくなってしまいます。
その対策としては、優良苗に更新することです。
一度更新しておくと、管理さえよければ、三年くらいはそれを元苗として収穫することができます。
2.おもな病害虫
モザイク病
![イチゴのモザイク病](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/992.jpg)
モザイク病になると葉が濃淡のモザイク状になったり、縮れたりします。
媒介するアブラムシを駆除し、周囲を除草して予防しましょう。
斑点病
![イチゴの斑点病](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/991.jpg)
斑点病は葉に黒い斑点が発生し、やがて広がり株全体が弱ります。
水はけ、風通しをよくして予防し、発症した葉は取って処分します。
うどんこ病
![イチゴのうどんこ病](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/994.jpg)
うどんこ病は、葉や茎の表面に白い粉をまぶしたようなカビが発生します。
風通しをよくし、チッ素肥料は控えめにします。
灰色カビ病
![イチゴの灰色かび病](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/993.jpg)
灰色カビ病は、花や果実に灰色のフワフワしたカビが発生します。
水はけ、株元の風通しをよくして予防し、発症部はすぐに処分します。
炭そ病
![イチゴの炭疽病](https://nokabegin.net/wp-content/uploads/2021/04/989.jpg)
炭そ病はランナー、葉柄に黒色の斑点が発生し、やがて先端が枯れます。
発症した畑での連作は避け、発症した部分は取り処分します。
アブラムシ
アブラムシは、新芽や葉裏に群生して、植物の汁を吸います。
見つけたら、紙を広げた上で、筆などで払い落としましょう。
ヨトウムシ
ヨトウムシは夜間に活動し、葉を食い荒らします。
夜間活動しているところを見かけたら捕殺しましょう。
アザミウマ
アザミウマは、葉裏を食害し、被害を受けた葉はかすれたようになります。
こまめな除草と、銀白色のフィルムでマルチングして予防しましょう。
ハダニ
ハダニは葉裏などに群生するごく小さい虫です。植物の汁を吸います。
ときどき葉を裏まで洗うようにして予防します。または、専用薬剤で駆除しましょう。
3.おわりに
この記事では、イチゴの主な病害虫と生育不良について紹介しました。
下記では、他にもイチゴ栽培のよくある質問やイチゴの基本的な育て方などについてまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。