よくある質問

【苗の基準は?マルチングは?ランナーは?】イチゴの育て方|よくある質問

1.苗を選ぶ基準|ポイントは?

イチゴの苗の基準

新しくイチゴを栽培し始めるとき、あるいは長年自家で維持している株の栽培生成績が上がらなくなったときは、新しく勢いのよい優良苗を求める必要があります。

クラウンと呼ばれる葉のつけ根のふくらんだ部分が太くしっかりしたもの葉色が緑色で光沢があるものが良い苗です。

さらに、「ウイルスフリー」という表示がある苗もオススメです。

りぐ

無菌栽培で育成した幼苗をウイルス病に感染しないように育苗したもので、健全な苗であることの証です。

2.実の向きをそろえるには?

イチゴの実の向きを揃える

イチゴの苗には、親株から伸びたつる(ランナー)の切れ端が必ず残っています。

ランナーの反対側に実がなる性質があるので、2条植えの場合はランナーを畝の内側に向けて植えるようにすると、収穫などの作業が楽になります。

植えつけ時の注意がもう一つあり、成長点のあるクラウンという部分が地面に出るように浅く植えつけましょう。

3.ポリマルチは必要?不必要?

イチゴ栽培にポリマルチは必要?

イチゴは寒さに強いので、マルチを敷かなくても栽培することができます。

ただし、果実が直接土に触れると腐敗するおそれがあるので、開花期からは敷きワラなどをするようにしましょう。

4.ランナーが伸びたらどうすればいいですか?

イチゴのランナー

暖かくなると親株から盛んにランナー(親株から伸びたつる)が伸びてきます。

収穫中は、果実を充実させるために摘み取ります。

収穫が終わったら、伸びているランナーの部分をポットに受けて、育苗しましょう。

5.子株のとり方と育て方は?

イチゴの子株

子株をとるのは、収穫が終わってからで、培養土を入れた仮鉢にランナーの2節目以降にできた子株を植え込んで、浮き上がらないように重しをして押さえます。

1株の親から15〜20もの子株ができますが、1節目の子株は生育が不安定になりやすいのでそのまま放置し、2節目以降のよい株を採るようにします。

植えてから20日ぐらいたつと、発根して株が安定してきますから、ランナーを切って独立させましょう。

親株側は2〜3cm残して長めにカットし、これで次回植えつけるときに実のつく向きがわかります。

りぐ

子株は水やりに気をつかいながら秋まで育苗し、適期に定植します。

6.クリスマスにあわせてイチゴを栽培できる?

クリスマスにイチゴ栽培

通常の露地で育てるイチゴは、春から初夏の収穫でクリスマスに合わせるのは難しいです。

イチゴの花が咲くための花芽分化する条件は、低温と日長の影響を受けることです。

露地の条件では、秋に植えたイチゴは一度休眠して、冬の低温にあうと目を覚まして花芽をつくり、春に暖かくなると花を咲かせて実をつけます。

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クリスマスに流通するイチゴは、苗を人工的に暗くして日長を短くして低い温度にあてる「短日予冷処理」と呼ばれる技術やハウス栽培用の苗を用いてビニールハウスの暖かい場所で育てられています。

イチゴが受精し、肥大する最低温度は6〜7℃といわれており、5℃以下では実がつきません。

昼間25℃、夜間に6℃以上を保てば、年内収穫することは可能ですが、この条件を満たすには、室内でコンテナ栽培するしかありません。

7.古い葉は取り除くべき?(適葉)

イチゴの摘葉

イチゴの葉の増え方は、他の野菜と比べると大変ゆっくりで、展開した葉数も生育の前半期の3月ごろまではせいぜい15枚くらいです。

イチゴの葉をよく見ると、元の葉は次第に小さくなり、葉の色つやも悪く、一見して老化した様子がうかがわれ、あとから出た葉の下になって、役目が終わったように見えます。

事実、これらの葉は光合成機能が低くなり、そのままにしておくと、病害虫の発生のもとになるので、新葉が育つに連れて、逐次葉のつけ根からかきとるようにして適葉します。

こうすることにより、新しく伸びてくる葉の展開も早まってきます。

 

この適葉は苗床で二回程度、越冬後の伸びが盛んになる前くらいに行うようにします。

あまり頻繁に摘葉し、光合成機能が高い葉を取りすぎると、明らかにマイナスになるので注意しましょう。

なお、4月下旬になって伸びてくるランナー(走りづる)は残しておくと急に旺盛に伸び、果実の肥大を損ねるので出しだいで早めに取り除きましょう。

8.おわりに

りぐ

この記事では、イチゴ栽培のよくある質問についてまとめました。

下記では、他にもイチゴの基本的な育て方や仕立て方などをまとめています。

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下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。