トマトのコンテナ栽培|主枝・側枝2本仕立て
内側が網目状になっているコンテナを使って労力を少なくするアイデア栽培です。
ミニトマトと中玉に向いた栽培法で、主枝と勢いのよい側枝の2本に仕立てます。
畑を10cmほど掘り下げてコンテナを埋めることで、通常の露地栽培と同様水やりはほとんど不要です。
軒下に置けば雨よけ栽培も可能で、また、網目状のコンテナなので通気性と排水性がよく、トマトが苦手な高温多湿の環境を避けることができます。
コンテナ栽培と露地栽培、2つの利点を兼ね備えた仕立てです。
○コンテナの新しい土は畑の土と混ざらないので、連作障害を避けることができる。
○コンテナは通気性がよく、トマトが苦手な高温多湿になるのを避けられる。
○2本仕立てなので収穫量が倍増する。
○根を地中深く掘り起こす必要がなく、後片付けがラク
トマトのコンテナ栽培|方法
①コンテナに土を入れる
野菜用の培養土を収穫用コンテナ(底面と側面が網目になっているもの)の8分目まで入れます。
苗の植えつけ時には土のかさが減っていますが、土を足す必要はないです。
②コンテナを3分の1程度土に埋め、苗を植える
コンテナを置く場所に、コンテナの底面よりひと回り大きい、深さ10cmくらいの穴を掘って底を平らにならし、コンテナの高さの3分の1程度を畑に埋める。
コンテナの中央に苗を植えつけ、株のわきに仮支柱を立てて誘引します。
③主枝と側枝の2本に仕立てる
第1果房より下の勢いのよいわき芽を1本選んで残し、主枝と側枝1本の合計2本にします。
主枝と伸ばす側枝以外は、すべてのわき芽を摘み取ります。
古い葉を残しておくと病気にかかりやすいので、混み合わないように適宜かき取ります。
④対角線上に支柱を立てる
草丈が伸びたら、2本の支柱をコンテナの対角線上に立てて枝を誘引します。
⑤第一果房の実が大きくなりきったら追肥をスタート
第一果房の実が大きくなったら追肥し、表面の土と軽く混ぜ合わせます。
以後、2〜3週間おきに追肥しましょう。
⑥梅雨明けの管理
枯れ葉や下部の古い葉を適宜切り取り、風通しをよくします。
梅雨明け後には、ワラや刈り草を株元に敷き、地温の上がりすぎと乾燥を防ぎます。
土が極端に乾いたときは適宜水やりします。
⑦枝が支柱の高さに達したら、誘引し直す
枝の先端が支柱の高さまで伸びたら、誘引していたヒモをほどいて枝をずり下げて誘引し直し、継続して実をならせます。
おわりに
この記事では、トマトのコンテナ栽培について紹介しました。
トマトの仕立て方は様々なものがあるので、栽培環境やどのようなトマトを収穫したいかで変えていきましょう。
また、下記では他にもトマトの育て方についてまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。