トマトの吊り下げ誘引仕立て|効果
パイプハウスの天井から垂らしたひもで株をつるす仕立て方です。
摘心をしないので果房は15段以上になり、収穫量は倍増します。
ハウスの屋根にフィルムを張って雨よけをすると、裂果を防いで美味しい実ができ、草勢の強い中玉とミニトマトに向いています。
ハウスの天井にワイヤを通してひもの位置をずらせるようにすれば、斜めに誘引して、より長く主枝を伸ばすことができます。
○支柱の長さに制約されず、主枝を長く伸ばせる
○花房の段数が増え、収穫量も増える
○雨よけをするので株が健全に育ち、裂果がなくよい実ができる
トマトの吊り下げ誘引仕立て|方法
①天井から垂らしたヒモに枝を絡ませる
基本通り、わき芽を取って主枝1本に仕立てます。
誘引用のヒモを長めに用意し、天井のパイプ(ワイヤ)にしっかりと結びつけて垂らします。
株先20〜30cmの所から株元に向けてヒモを数回絡めます。
②ヒモの下端は枝に結びつける
枝に絡めたヒモの下端は、果房の近くの節を避けて途中の枝に結びつけます。
ほどきやすいように片ちょう結びにしましょう。
支柱を立てている場合は、写真のように支柱の先端に結びつけましょう。
③枝を下ろして地面にはわせる
生長に応じてヒモを結び直し、枝を下ろしてとぐろを巻くように地面にはわせます。
最下段の果房が地面につかない高さに、ヒモを結び直します。
この作業は、株の水分が少なく、枝が折れにくい午後に行います。
吊り直す作業は株にストレスがかかるので、回数は最小限にした方が良いです。
④下葉を落とす
葉が地面に触れると傷むので、枯れかけた葉や収穫の終わった果房より下の葉を切り取ります。
⑤生長に合わせてヒモの位置を移動する
ワイヤの場合は、生長に合わせて、ワイヤに結びつけたヒモの位置を横にずらし、枝を斜めに誘引します。
すべての株のずらす方向をそろえれば、茎葉が混み合うことはないです。
列の端に達したら、隣の列にヒモをつけかえます。
重みで株が垂れ気味になるので、茎葉が地面に触れないように、吊り下げるヒモを要所に加えると良いです。
おわりに
この記事では、トマトの吊り下げ誘引仕立てについて紹介しました。
トマトの仕立て方は様々なものがあるので、栽培環境やどのようなトマトを収穫したいかで変えていきましょう。
また、下記では他にもトマトの育て方についてまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。