生育不良|病害虫

トウガラシのよくある生育不良|おもな病害虫

1.トウガラシのよくある生育不良

実が小ぶりで小さい

さまざまな要因が考えられますが、まずは日照不足、低温や高温などの温度条件の悪化による場合です。

水分不足や実のつきすぎ、リン酸分の欠乏によっても起こることが知られています。

当面の対策として、葉や枝をすいて日当たりを確保することと、追肥が大切となります。

果実に穴があいて、中に虫がいる

タバコガの幼虫で、夏から秋にかけて発生し、実の内部に入り込んで種を食い荒らします。

へた近くに小さな穴があいていたら、中に幼虫がいるとみてよいでしょう。

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被害にあった実はすぐに切り取り、薬剤を散布しましょう。

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実が左右非対称で一部がへこんでいる

極端な暑さ、または寒さによって受粉が不完全で、肥大が均等に進まなかったのが原因です。

実を輪切りにすると、種の分布が偏り、へこんだ部分には種がほとんどないはずです。

トウガラシやピーマンなどのピーマン類は果菜類の中では最も高温を好み25〜30℃が生育適温です。

35℃以上、15℃以下では実つきが悪くなり、気温が栽培適温になれば症状は治ります。

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奇形果であっても、食べる分には問題ありません。

枝が折れる

トウガラシ、ピーマンなどのピーマン類は、細く折れやすいので、支柱の立て方を工夫しましょう。

主枝と側枝2本の合計3本に整枝したら、それぞれの枝に添わせるように3本の支柱を立てて誘引します。

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支柱は土の深さ30cm以上差込み、株を支え、台風の前には、支柱と誘引のひもの締まりぐあいを確認し、果実を若どりして負担を軽くします。

葉が縮れる

健康なトウガラシの葉は縮れることはないので、ハダニの被害か、ウイルス性の病気ではないかと考えられます。

株を確認して、ハダニが見つかったら、農薬散布で防除しましょう。

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ウイルス性の病気はアブラムシが媒介しますので、アブラムシがいたら取り除きましょう。

また、キラキラ光るテープで株の周りを囲うと、害虫忌避の効果があります。 

2.トウガラシのおもな病害虫

アブラムシ

雨の少ない高温乾燥の時期になると、アブラムシが発生しますので、薬剤散布で防除しましょう。

また、枝が混んで風通しが悪くなると発生しやすくなるので、混みすぎた枝を間引いて風通しをよくします。

アブラムシの忌避効果のある銀色に光るビニールマルチの使用も効果が期待できます。

オオタバコガ

オオタバコガが、実にあけたり、中に入ったりして食害し、7月に入ると発生して夏の高温期から秋にかけて被害が続きますので、発生したら農薬で防除します。

モザイク病

葉に模様が入り、縮んだような症状がでます。

アブラムシなどがウイルスを運んできて、モザイク病になります。

アブラムシが多く発生しないように、風通しを良くしたり、光ってアブラムシの忌避効果のあるビニールマルチを使用することで、病気の効果が期待できます。

おわりに

この記事では、トウガラシのよくある生育不良と病害虫についてまとめました。

りぐ

下記では、トウガラシの基本的な育て方や仕立て方をまとめています。

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下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方と栽培方法についてまとめています。