生育不良|病害虫

パセリのよくある生育不良|おもな病害虫

1.よくある生育不良

発芽しない

パセリは、初期生育の遅い野菜の一つです。

葉菜類にしては異例の長さで、発芽までに10日程度、定植適期の苗に育てるまで種まきから約70日程度要します。

1〜2株作るのであれば、市販の苗を購入した方が簡単ですよ。

 

また、パセリは好光性種子なので、種に厚く土をかけると発芽しない性質があります。

種が見え隠れする程度に薄くかけるか、種まきののち、板などで押さえて土とよくなじませるようにしましょう。

発芽がまばら

発芽するまでの期間に水やりや雨などが原因でが土に潜ったり、流れたりすることがあります。

また、発芽途中で乾燥するなどの原因で、発芽できない種などがあるため発芽がまばらになることもあります。

確実に育てるためには、育苗ポットにまき、土が乾燥しないように注意しながら管理し、苗を育ててから植えつけます。

りぐ

苗は1年中出回るので、苗を購入して植えつけるのが簡単ですよ。

だんだん元気がなくなってきた

パセリは一年中苗が出回るので多年草のようですが、パセリは二年草で、一年以上栽培するとだんだんと株が弱ってきます。

特に夏の暑さは苦手で弱りますので、株が弱ってきたら、新しい株を購入しましょう。

葉が黄色くなった

まず、窒素分の不足が考えられます。

収穫が始まったら2週間に1度、定期的な追肥をおこなうようにしましょう。

乾燥の可能性もあるので、敷きワラ黒色のポリマルチでマルチングするのも有効です。

トウ立ちした

パセリは、本葉3〜4枚以上の大きさになったものが、0℃内外の低温に1ヶ月以上あい、その後、高温・長日になるとトウ立ちしてきます。

ですから春に苗を植え、とり続けてきたものは、3月頃から芽の先端に小さな蕾をつけるようになりトウ立ちしてきて葉は小さく粗剛となり、食べられなくなります。

秋まきのものはまだ小さく収穫できない季節に入りますので、蕾はできるだけ早く摘み取り、液肥の追肥をし、少しでも長い間収穫が楽しめるようにしましょう。

2.おもな病害虫

パセリの病害虫

ベト病

ベト病は葉裏に灰白色のカビが発生したり、多角形の黄色の斑点ができ、株を枯らします。

水はけの良い場所で育て、発症した株は抜き取り、処分しましょう。

うどんこ病

高温多湿の時期は、うどんこ病が発生しやすくなりますので、殺菌剤を散布して防除しましょう。

アゲハの幼虫

大きくて綺麗なキアゲハチョウの幼虫で、パセリニンジンが大好物ですが、ミツバなど他のセリ科野菜も食害します。

うっかりすると2〜3日みない間に、緑の葉がすっかりなくなってしまいます。

年に2〜3回、4月から9月までの長い間にわたって発生するので、早めに防除することがオススメです。

孵化した直後の幼虫は黒くて小さいので、少ない株数なら早いうちに捕殺するようにし、多数で捕殺困難なら適応殺虫剤を散布しましょう。

ハダニ

ハダニは葉の裏に群生するごく小さい虫です。植物の汁を吸います。時々葉の裏まで洗うように水やりしましょう。

専用薬剤で駆除するもの良いです。

3.パセリ栽培について

下記では、土づくり〜収穫までのパセリの基本の育て方とコツをまとめています。

りぐ

下記では、100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。