ピーマン・シシトウ・トウガラシの仕立て方|概要
3種類ともナス科トウガラシ属の野菜で、暑さに強くて実のつきが良いのが特徴です。
整枝をしなくても40〜50個程度取ることができますが、整枝をすれば100個以上の収穫も難しくありません。
本葉1枚ごとに花がつく性質があり、同じナス科のトマトが本葉3枚ごと、ナスが本葉2枚ごとに花がつくのに比べると、開花の効率の良さは群を抜きます。
花がつくたびに同じ節から2〜3本の枝が分枝するので、花の数に比例して枝が増えていきます。
主枝と側枝2本の3本仕立てにするのが基本ですが、生育を見ながら、日の当たらない内側の枝や弱い枝を適宜剪定して草姿を整えます。
定期的な追肥と水やりで、晩秋まで長く楽しめますが、長期収穫でも株疲れをさせないように、地中深くに遅効性の元肥を施すのがポイントで、保温・保湿のために黒マルチを張るのもオススメです。
ピーマンは必ず仮支柱を立てましょう。
ピーマンの枝は曲がりやすいので、植えたら仮支柱を立て、8の字に緩めに結びます。
ピーマン・シシトウ・トウガラシの仕立て方|方法
①一番花の下のわき芽を2本残す
1番花の下のわき芽の中から元気の良いものを2本選んで伸ばし、主枝と側枝2本の合計3本に整枝します。
側枝の下のわき芽は全て摘み取りましょう。
一度摘んだところからわき芽がまた出てくるので、その都度摘み取ります。
②支柱を立ててこまめに誘引する
草丈が伸びたら仮支柱を外し、根元の株から10cm程度離れた所に本支柱を立てて誘引します。
枝が折れやすいので、こまめに誘引し直します。
強度を高めたい場合は、本支柱の他にもう2本、1番花の下で交差するように立て、3本の枝それぞれに誘引させても良いです。
③一番果は若どりする
一番果はひと回小ぶりのうちか、もしくは花のうちに収穫し、養分を株の成長に回します。
④摘心はせず、混み合った枝を切る
3本に整枝後は放任し、茎葉が茂ってきたら、混み合った枝や細長い枝を適宜剪定します。
ただし、トウガラシのうち、果実がまとまってつく「八房(やつふさ)」などは整枝不要で、植えつけ後、放任して良いです。
⑤3〜4週間おきに追肥する
秋まで長くとれるので、肥料切れにさせないようにするために、収穫が始まったら、3〜4週間おきに追肥します。
また、乾燥が続く時は、たっぷりと水やりします。
⑥収穫
2番果以降は、品種相応のサイズに育ったら収穫します。
ピーマン、シシトウは開花から15〜20日たったら緑色のうちに収穫します。
トウガラシは未熟果から完熟果までいつでも収穫できます。
○主枝と、1番果の下のわき芽2本の3本に仕立てる
○1番果は若どりし、株の充実を図る植えつけの1カ月後から、3〜4週間ごとに追肥する
○ピーマン、シシトウは開花から15〜20日で収穫する
○トウガラシは未熟果から完熟果まで、いつでも収穫できる
おわりに
この記事では、ピーマンの基本的な仕立て方について紹介しました。
下記では、ピーマンの基本的な育て方やよくある生育不良などをまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。