1.よくある生育不良
発芽がまばら
深植えによる発芽不良の可能性があり、植えつけ時の深さが20cm以上だと芽が出にくくなります。
深さ10cm程度の穴を掘って種イモを置き、土を7〜8cmくらいかけて手のひらで押さえます。
また、種イモが腐っていたり、芽が出ない場合も発芽不良になります。
発芽を揃えるために、苗床に仮植えして発芽したものだけを定植するやり方もあります。
子イモが育たない
サトイモは日当たりがよく、水はけのよい環境を好みます、
乾燥が続くとイモの生育がすすまないので、敷きワラなどで湿度を保ち、適宜水やりをおこないます。
特に梅雨明け後は雨の降らない日が続くので、週に1〜2度はたっぷりと水やりすると、イモが大きくなります。
葉が枯れた
11月に葉が枯れた場合は、初霜にあったからだと考えられます。
サトイモやサツマイモは熱帯性の野菜で、霜が降りると葉が一気に褐色に変わり、枯れてしまいます。
これらのイモの収穫は、霜の降りる前が基本で、地域の初霜の時期を考慮して、その前に収穫しましょう。
低温にあたると腐るので注意し、寒さのために葉が茶色くなってきたら、大至急掘り出しましょう。
乾燥防止のために、トウモロコシの茎葉やワラなどを敷いていた場合は、土に混ぜ込んで、堆肥として畑に入れます。
イモが表面に出ている
土寄せが足りなかった場合に発生し、土寄せは、子イモ、孫イモがしっかり隠れるように行います。
土寄せが足りないとイモの肥大が悪くなり、丸い形のよいイモにならないので注意です。
2.おもな病害虫
アブラムシ
温度が高く、乾燥の状態が続くとアブラムシが多く発生します。
葉の裏に1mm程度の虫が群生し植物の汁を吸いますので、見つけ次第、紙の上に筆などで払い落として処分しましょう。
サトイモの側に、イネ科のソルゴーを植えておくと、アブラムシの天敵のバンカープランツとなり、アブラムシの被害を減らすことができます。
ハダニ
葉の裏などに群生するごく小さな虫で、被害を受けた葉はかすれたように色が抜けます。
時々、葉の裏まで洗うように水をかけて予防、駆除しましょう。
エビガラスズメ
全体が茶色で赤色の斑点が入った大型の害虫が葉を食害しますので、見つけ次第、捕らえて処分しましょう。
ハスモンヨトウ
幼虫が昼間は土の中に潜み、夜間活動して葉を食害します。
被害を見つけたら、根元を掘って害虫を探し、処分し、または夜間活動しているところを捕らえて処分しましょう。
おわりに
この記事では、サトイモの生育不良と病害虫を紹介しました。
下記でが、サトイモの基本的な育て方や栽培のコツをまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。