小玉スイカの立体栽培|概要
スイカもカボチャ同様に、支柱を使って立体で仕立てることができ、果実が軽い小玉スイカに適した栽培法です。
親づるを摘心して子づるを伸ばす仕立て方は基本の通りです。
実がなると重くなるので支柱を頑丈に立て、ネットにツルをはわせると、株全体に日が当たって、風通しがよくなります。
小玉スイカは実のつきが良いので、子づる1本で1〜2個、株全体で4〜6個の収穫が目安です。
○ツルを立体的に伸ばすので、狭いスペースで作れる
○日当たりと風通しがよい上に雨水の跳ね返りがないので、病気にかかりにくい
○つるや葉を踏んで傷めることがなく、立って作業ができる
○着果が確認しやすい
小玉スイカの立体栽培|方法
①支柱を立ててネットを張る
支柱を合掌式に立てて、園芸用ネットを張ります。
株の重みがかかるので、横にも何本か支柱を渡して補強し、ネットを張ります。
ツルが伸び始めたら、ネット全体に広げるように誘引します。
実は、ネットの内側につり下げるので、着果したら実が小さいうちにネットをくぐらせて内側に入れておくと良いです。
②本葉6〜7枚で摘心し、子づる3本に整枝する
基本の仕立て同様、本葉6〜7枚の頃に親づるを摘心します。
子づるが伸びてきたら、元気の良い3本を選んで伸ばし、他はつけ根から切り取ります。
③孫づるを管理し、子づるを支柱の反対側に垂らす
着果節までの孫づるは摘み取り、着果後に出た孫づるは放任し、子づるが支柱の高さを超えたら、支柱の反対側に垂らしましょう。
④人工授粉で着果させ、ネットに入れてつるす
各つるの1〜3番雌花に人工受粉をします。
1番雌花は着果しても良い実になりにくいので、2〜3番雌花が着果したら早めに摘果します。
交配日を書いたラベルの近くにつけておくと良いです。
スイカのツルは細いので、実の肥大が始まったら鳥害の予防にもなる野菜出荷用のネットなどに入れて支柱につるし、つるが折れないように保護します。
⑤摘果と摘心
子づる1本で1〜2個、数全体で4〜6個が収穫目標で、それ以上実がついた時は、形の悪いものや小さすぎるものを摘果します。
⑥夏の管理
梅雨明けに近くなったら、乾燥防止のために株元にワラを敷きます。
⑦収穫
品種特有の収穫日数になったら収穫します。
おわりに
この記事では、スイカの立体栽培・立体仕立てについてまとめました。
下記では、基本的な育て方や、上手な仕立て方などをまとめています。
下記では、100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。