テクニック

スイカの上手な育て方(作り方)|鞍つき畝|つる回し栽培

鞍つき畝

スイカの敷きワラ

効果

鞍つき畝とは、ひと株ごとにつくる四角形などの高さのある畝のことです。

この鞍つき畝にスイカを植えることで原産地の環境に近づけた栽培環境になります。

りぐ

スイカの原産は砂漠周囲であるため、スイカは水はけの良い土壌を好み、地中の深い位置まで根をまっすぐ伸ばす性質があります。

しかし、家庭菜園では、土壌の水はけが悪い場合もあります。

そこで鞍つき(高畝)にして水はけを改善し、根が深い位置まで伸びるようにします。

 

鞍つき畝に植えられたスイカは、根を地中にまっすぐ伸ばします。

根は、有機物の層に到達すると、横に伸びていき、根の伸長に伴い、蔓も同じように横に生長します。

このため、砂漠などの適地に栽培した場合と同じように樹勢が強くなって糖度の高いみずみずしいスイカを収穫できます。

また、鞍つき植えにすることで、表面はつやつやで、模様もはっきりとした大きな果実になります。

果肉がつまってみずみずしく、皮のまわりの部分に対して可食部分が大きくなります。

植え方

鞍をつくる際は、20〜30cm掘り下げ、乾燥した完熟堆肥乾燥した落ち葉を踏み固めながら入れます。

そして、土を戻し、さらに盛り上げて直径50cm×高さ20cmの四角形の鞍つき畝をつくります。

ワラを伸ばす部分には、完熟堆肥を漉き込んで深く耕し、薄くワラを敷いておきます。

普通栽培と同じよう本葉4〜5枚の苗を準備し植えつけましょう。

ただし、鞍の部分は乾燥しやすいため、黒いポリマルチを張り、苗を寒さと乾燥から守ります。

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スイカの根は過湿に弱いので、水はけが心配な場合は、畑の周囲や水がたまりやすい部分に、深さ30cmの溝を掘っておきましょう。

つる回し栽培

スイカの人工受粉

効果

つる回し栽培とは、つるを回しながら綺麗に誘引し、1.5m程度の円形スペースで育てることです。

家庭菜園では、スイカを栽培しようとすると広いスペースが必要になります。

しかし、つる回し栽培の方法でスイカを育てれば少しのスペースでスイカを育てることができます。

スイカは葉に日をしっかり当て光合成を盛んにし、果実に養分を集中させることが大切になってきます。

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つる回し栽培では、つるを小さくまとめつつも葉が重ならないように誘引していくので、たっぷりと日に当たって養分を着実に果実に送ることができます。

植え方

まず、地温上昇のために透明マルチ(もしくは敷きワラ等)を張り中央に苗を植えつけ、十分に水やりしましょう。

子づるの長さが50〜60cmになったら、4本のつるを円を描くように回してつる先の位置をそろえて、誘引と目印のためにつる先をマルチ固定具で留めておきます。

つる同士は、隣のつると軽く触れ合う程度の間隔を保ちましょう。

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生長に合わせて随時つるを回していきますが、3〜4番目の花(同じつるの中で3〜4番目に咲く雌花)が着果した後は実が傷むのでつる回しはしないようにしましょう。

おわりに

この記事では、スイカの上手な育て方と栽培方法についてまとめました。

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下記では、スイカの仕立て方などをまとめています。

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下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。