1.ツクシ液の効果
ツクシはスギナの胞子茎で、関東では、4月中旬ごろ気温が上がってくると、土手の南面やあぜ道にツクシがたくさん生えてきます。
ツクシを使って作るツクシ液はうどんこ病に効きます。
昔から利用されてきた自然農薬で、干しておいたツクシを20分ほど煮て、自然に冷ましたらできあがりです。
ガーゼでこしてペットボトルに移し、冷暗所で保管します。
ツクシが採れる時期は限られているので、大量に集めて干して保存しておくと使いたい時にツクシ液を作ることができます。
煮出した液は保存が効かないので1〜2ヶ月で使い切りましょう。
また、スギナの煮出し液にも同様の効果があります。
ツクシがなければスギナを干して、細かく刻んだらツクシ液同様に煮出します。
ツクシ液、スギナ液は水で約500倍に薄めて使い、うどんこ病が出始めたら野菜全体にたっぷりスプレーして蔓延を防ぎます。
・春にツクシを摘んでくる
・ツクシを煮出して成分を抽出
・約500倍に薄めてうどんこ病予防
2.ツクシ液の作り方
【準備物】
○ツクシ‥‥ひとつかみ(約50g)
○水‥‥1ℓ
①ツクシを煮る
採ってきたツクシを鍋に入れ、ヒタヒタになるように約1ℓの水を加えます。
干して保存しておいたツクシの場合も同様にヒタヒタの水で煮出します。
②約20分煮出す
ツクシの頭から緑色の粉が出ますが、これは胞子です。
胞子も残さず全て鍋に入れて沸騰させないようフツフツと静かに約20分煮ます。
③冷ましてこす
20分ほど煮たら火を止めて、自然に冷ましておきます。
冷めたらガーゼでこせばツクシ液のできあがりです。
約500倍に水で薄めればすぐに畑で使えます。
④ペットボトルに移す
すぐに使わない場合は、ペットボトルなどに移して、冷暗所で保管しておきましょう。
煮出し液は保存が効かないので、1〜2ヶ月で使い切りましょう。
⑤純石けんを加える
500倍に薄めて野菜に散布する際、純石けんを混ぜておくと液が葉にははじかれず、効果が上がります。
濃いめに溶いた純石けんを少量、500倍液に加えると良いです。
3.ツクシ液の使い方
ツクシ液を約500倍に薄めてスプレーします。
週2〜3回のペースで野菜にスプレーします。
トウガラシの酢漬けや焼酎漬け、ヨモギの発酵液や雑草の発酵液などと併用するのもオススメです。
約500倍というと、水1ℓに対して2mlです。ペットボトルのキャップすりきり1杯は約7mlなので、キャップ3分の1杯ほどで良いです。
おわりに
今回は、ツクシ液の作り方や使い方について紹介しました。
下記には、他にも20種類以上の自然農薬をまとめていますのでこちらも参考にしてください。