1.スギナ発酵液の効果
梅雨時のジメジメした時期にベト病が発生、低温乾燥が続くとうどんこ病が多発します。
ウリ科野菜をはじめ多くの野菜に被害が出ます。
ベト病、うどんこ病の予防に利用したいのがスギナ発酵液です!
スギナは宿根性の雑草で畑にはびこると厄介ですが、刈ったスギナを病気予防に利用することができます。
ちなみにスギナの胞子茎がツクシです。
スギナ発酵液の作り方はヨモギ発酵液や雑草発酵液づくりと同様です。
刈ったスギナを細かく刻み、黒砂糖を混ぜて容器に密閉し、発酵させてエキスを抽出します。
乳酸発酵によって生成された有機酸が病気の発生を抑えます。
また、スギナにはカルシウムやケイ酸などのミネラルが豊富に含まれているので、野菜が丈夫に育つようになり、生育促進にも役立ちます。
病気が発生する時期を迎えたら、週2〜3回ペースで、野菜全体にたっぷりとスプレーして病気予防を試みましょう。
・スギナと黒砂糖を発酵させて1週間
・有機酸が病気の発生を抑える
・豊富なミネラルが野菜の生育を促進
2.スギナ発酵液の作り方
【準備物】
○スギナ‥‥大量に集める
○黒砂糖‥‥スギナの重さの3分の1
①スギナを刻む
大量のスギナを刈り取って用意します。
葉を細かく刻んで、大きめの容器に入れておきます。
手間ですが、細かく刻むことで発酵が進み、エキスも抽出しやすくなります。
②黒砂糖を加える
スギナの重さに対し、3分の1の重さの黒砂糖を用意します。
刻んだスギナを加えてよくまぶしておきます。
黒砂糖は、粉末タイプが混ぜやすいのでオススメです。
③容器に詰め込む
カメやバケツなどの容器に、黒砂糖を混ぜたものを詰め込んで重しを載せます。
ぎゅうぎゅう詰めにするのがうまく発酵液をつくるポイントです。
④重しをして1週間
ハエの産卵を防ぐため容器を防虫ネットの切れ端でカバーし、雨が当たらない場所におきます。
1週間後に、底にたまった発酵液を採取します。
容器を横にし垂れてくる液をガーゼでこしてペットボトルに入れます。
保存は冷暗所で保管し、また、発酵ガスが抜けるようにキャップは緩めに閉めます。
また、1シーズンで使い切るようにしましょう。
3.スギナ発酵液の使い方
スギナ発酵液は、約500倍に薄めて利用します。
1ℓの水に対して2mlを加えます。
ピペットを使って測っても良いですが、ペットボトルのキャップを利用するのが良いでしょう。
ペットボトルのキャップはすりきり一杯で約7mlです。
砂糖で抽出したタイプの自然農薬(ヨモギ発酵液、雑草発酵液など)は、葉によくくっつきます。
週に2〜3回のペースで使用すると効果的で、もし病気が出たら蔓延を防ぐために周囲の健全な葉にもたっぷりスプレーします。
おわりに
今回は、スギナの発酵液の作り方と使い方を紹介しました。
下記では、他にも20種類以上の自然農薬をまとめていますのでこちらも参考にしてください。