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【これで収量アップ!】ナスの育て方|高畝|落ち葉床植え|【保存版】

ナスの収穫量をさらに増やしたいと思いませんか?

育てる際の一手間を加えることで収穫量はアップします。

この記事では、ナスの栽培方法を普通栽培よりも少し工夫し、収穫量を上げる方法についてまとめています。

りぐ

「基本的なナスの育て方を知りたいよ」という方は、まずは下記の記事を参照してください。

落ち葉床植え

効果

ナラの落ち葉

地中に乾燥したヨシや落ち葉などを土に埋めて落ち葉の床をあらかじめつくっておくと、地下部の作土層を増加させることができます。

まず、ナスの根が伸びて落ち葉やススキなどに到達すると、ナスの根を通じて落ち葉やススキに酸素が供給され、有機物の分解が進み、そして、微生物が増殖し、急激に窒素が消化されます。

このため、ナスは一時的に肥料切れのようになりますが、やがて回復し旺盛に生育します。

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樹勢は強く保たれ、収量は長期間安定し、追肥も必要ありません。

ヨシや落ち葉などは徐々に分解されるため、3〜5年は無肥料で栽培できるようになります。

さらに、分解時に微生物の働きで発熱して地温が1℃〜2℃上がります。

また、分解後も保水性と通気性は維持されるので、畑は野菜が作りやすい土壌に変わっていきます。

位置をずらしながら落ち葉床をつくっていくと、畑全体を野菜の栽培に適した土壌に改良できます。

植え方

ナスの落ち葉床植え

落ち葉床づくりは、植えつけの1ヶ月前までにおこないましょう。

まず、畝を立てる位置に、深さ50cm〜70cmの穴を掘ります。

次に、穴の底に乾燥したススキヨシチガヤ10cm程度敷いて、その上に乾燥した落ち葉を30〜40cmに重ね、踏み固め、土を戻します。

この時、落ち葉のすぐ上に戻す土は大きな土の塊が良いです。

大きな土の塊だと隙間ができやすく、土中に酸素を保ちやすくなり、根の腐敗を防ぐことができます。

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もし、湿った状態の落ち葉やススキ、堆肥などを入れると、酸素欠乏のため分解されなかったり、嫌気的発酵をしてしまい、ナスに障害を与えるので注意です。

ススキ、ヨシ、チガヤの代用としてもみ殻でも可能です。ただし、分解が比較的早いので持続性はやや劣ります。

苗は、普通栽培と同じように用意して植えつけます。

高畝植え

ナスの高畝

効果

ナスは、草丈が高くなり、根も地中深くまで伸びます。

畑は深く耕す必要があるために、作土層が浅い場合は、土を20〜30cm盛り上げて高畝にし、作土層を増やします。

ナスは高くなった畝に、根を深く伸ばし、養分や水分を十分吸収できるようになります。

そして、樹勢が強くなり果実の肥大も良くなります。

植え方

畑は、植えつけの2週間まえに20cm以上深く耕し、堆肥肥料を施します。

高さ20〜30cmの畝を立て、苗の準備と植えつけは普通の栽培と同じようにしておこないましょう。

高畝栽培のナスは樹勢が強いため、収穫した節からもわき芽が伸長します。

わき芽にも花が咲いて実がつくので、V字型に仕立てるのが良いでしょう。

まず、側枝を2本伸ばして、支柱を立て通路側にV字に誘引します。

主枝の伸長に伴って、果実を収穫でき、主枝は、支柱の先端に届いたら摘心しましょう。

この頃には、最初に収穫した最下部の節からわき芽が伸びて実をつけます。

わき芽の実を収穫したら、1葉を残して摘み取り、わき芽のわき芽を伸ばします。

最上部まで同じように管理し、収穫・摘心・わき芽の伸長を繰り返します。

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高畝は、水はけがよく乾燥しますので、水とともに肥料分も流出しやすいので、収穫が始まったら、早朝と正午ごろに水やりをします。

また、10日に一回ほど、有機質の肥料を施しましょう。

おわりに

この記事では、ナス栽培によくある生育不良と病害虫について紹介しました。

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