よくある質問

ナス栽培のコツ|摘果、更新剪定、台風対策、肥料のオススメなど

1.ナスの第一果を摘果するのははなぜ?

ナスの一番果

ナスは栽培が比較的長期になるので、それに耐える体力を生育初期につける必要があります。

定植して1ヶ月程度で果実がなり始めますが、生育初期の果実を大きくすると、株への負担が大きくなり草勢が衰え、栽培の途中で息切れ状態になってしまいます。

そのため、生育初期の果実、特に第1果は小さいうちに収穫して株の負荷を減らします。

長卵形のナスで第1果は長さ6〜7cm、70g程度で収穫すると良い。

収穫が本格化しても、100g程度の幼果を若取りし、絶対に大きくしないことです。

大きくしすぎると草勢が衰え、花が咲いても落ちてしまいます。

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若取りを何度か続けると落花が少なくなり、収量アップに繋がります。

株の負荷を減らし、長く草勢を保ちましょう

2.どんな肥料が良いか?

ナスの肥料

ナスなどの長期に管理をしながら収穫する野菜は、有機物が配合された肥料をオススメします。

有機物は徐々に分解されながら、肥料としてゆっくり長く効くので果菜類には適しています。

また、有機物が分解されるとき、微生物も増えるので、病気を引き起こす土壌中の菌と拮抗して、土壌病害を抑える効果も期待されます。

肥料切れを起こして、早く追肥の効果を得たい場合は、化成肥料での追肥をオススメします。

化成肥料は、すぐに根が吸収できる肥料成分を土壌に入れることができるので、早く肥料を効かすことができます。

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化成肥料には、鉢植え用の肥料で、ゆっくり効くタイプもあるので、肥料袋などの表示を読んで、適切な使い方をしましょう。

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もし、「追肥などの肥料が面倒だ」「肥料をあげずにうまく育てたい」という方は落ち葉床植えをおこなうのも良いですね。

落ち葉床植えをすれば、肥料を施さずに長くナスを収穫することができます。

基本は有機物が配合された肥料でゆっくりと効かせていく

3.台風対策は?

台風対策

夏から秋にかけて、台風が来て強い風が吹くことがあり、ナスの周りに防風ネットを張ることができれば理想的ですが、なかなか難しいかもしれません。

台風の風で、ナスの実は傷つき、枝葉も傷みますので、近づいたら誘引固定をしっかりして、ナスが傷つく前に少し小さめの実も収穫してしまいましょう。

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台風が過ぎて風が落ち着いても、傷ついたところから病気の菌が侵入することがあるので、殺菌剤をまいておくと病気予防効果が期待できます。

誘引固定などで、強風のダメージを最小にしましょう。

4.高温乾燥時の時はどうする?

高温乾燥時のナス

梅雨明けしてからの高温乾燥時は、水やりをしっかりおこない、また、根元の地面に稲ワラなどを敷くと、土の乾燥を防ぐ効果があります。

稲ワラが手にれにくい場合は、トウモロコシの収穫が終わった茎や葉を敷いても良いでしょう。

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乾燥防止にゴザ、麦ワラなども利用できます。

株元の乾燥防止や水やりを心がけましょう

5.更新剪定をするタイミングは?

ナスの更新剪定

梅雨明けするとアブラムシダニで葉が黄色くなり、花が咲かなくなることがあります。

このようなときは、思い切って更新剪定をすることで、新しい芽が伸び、秋ナスを収穫することができます。

もし、もうすでに生育不良が起こってしまっている場合は、「ナスのよくある生育不良|おもな病害虫」を参考にしてください。

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樹の状態が良いときはそのままで秋まで管理して、更新剪定をする必要がありません。

更新剪定は、8月上旬頃までにおこないましょう

6.ナスはどうして3本仕立てにするのか?

ナスの本支柱立て

ナスは茎が木のようになり、根も太くよく張り、強健性なため長期に栽培されることが多く、整枝方法が色々と編み出されています。

花房のつき方は2葉ごとに1花房、ちなみにトマトは3葉ごとに1花房で、花房辺りの果数はほとんど1果です。

さらに、肥大途中の小さな未熟果を収穫するので、1葉あたりの事実負荷はトマトより軽く、トマトの1本仕立てに対して、3本仕立てがおこなわれます。

より長期に栽培する場合は、2〜4本仕立て、誘引と整枝、摘心、切り戻しなどで、草勢を衰えさせることなく収穫できるようにします。

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春からの露池栽培など、栽培期間が比較的短い場合は強い整枝はおこなわず、主枝3本を仕立て、混み合った枝を果実の収穫の後に適宜切り戻すだけで十分です。

果実負荷に見合った葉数の確保と草勢維持に適している

7.片付けのタイミングは?

ナスにかさぶたができる

秋になり温度が下がってくると、ナスの実の成長も遅くなってきます。

割れているのが多くなったり、堅いまま大きくならないようになってきたら収穫終了の時期です。

ナスの樹を片付けるときは、根を観察し、ネコブセンチュウの被害があるかなどを確認して、来年の作付けの参考にします。

ナスを片付けた後作は、小松菜ほうれん草を栽培できます。

10月の中旬ごろに種をまくと12月に収穫できます。

片付けと、種まきのタイミングが遅くならないように注意しましょう。

実の成長が遅くなってきたら終了です

おわりに

この記事では、ナス栽培のコツについて紹介しました。

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