生育不良|病害虫

【斑点ができる?発芽しない?】長ネギのよくある生育不良|おもな病害虫

1.長ネギのよくある生育不良

発芽しない

ネギは発芽が第一ポイントで、とにかく乾燥に弱いので、保湿が重要です。

種まき後は十分に水をやったのち、不織布のべたかけ寒冷紗、または刻んだワラをかけて湿り気を保ちましょう。

発芽までは毎日水やりをするのがベストです。

また、初期生育が遅いので、うっかり1週間くらい放っておくと、雑草の陰になって溶けてしまうこともあります。

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これを「雑草に負ける」と言い、発芽ののちは除草に努めることが大切です。

草丈10cmくらいで追肥と土寄せをし、その間も除草を続けるようにしましょう。

土寄せしても崩れる

ネギの白い部分を作るには、何回も分けた追肥と土寄せで少しずつ育ていくことが重要なのですが、ネギは生長がゆっくりですし、風雨にさらされて崩れてしまうことがあります。

てっぺんを平らにした台形状に寄せあげると、崩れにくい畝になります。

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表面をクワでよく押さえて圧着させるとよいでしょう。

また、生育に葉が重要な役割を果たすので、できれば葉を折ったり、埋めたりしないほうが良いです。

土寄せをするときは、葉を持ち上げて、丁寧に寄せましょう。

ネギが曲がる

ポイントは苗を購入する際に、真っ直ぐな苗を選ぶことが大切です。

植えつけ時に倒れやすいのでワラで押さえることが大切です。

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また、まっすぐに植えつけることが大切ですよ。(ただし、斜めに植える方法もあります)

根深ネギがうまく作れない

ネギ栽培について

根深ネギは寒さには強いのですが、暑さに弱いため、栽培が難しい地域があります。

特に温暖地は栽培が難しい場合がありますので、そういった場合は、葉ネギがオススメです。

暑さに強く、狭い場所でも作れて土寄せも不要で、根深ネギよりも簡単です。

植え方は、小松菜などの葉野菜と同じように、元肥、畝立てののち、種を1cm間隔で植えます。草丈3〜5cmの時に3cm間隔に、10〜15cmの時に5cm間隔に間引いて、化成肥料30g/㎡を追肥します。

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作業のたびに土寄せするのが良いですね。

草丈30cm程度で収穫しましょう。

葉に斑点ができる

カビが原因で発生する病気(サビ病)で、地上部の葉にポツポツとした斑点状の痕ができるのが特徴です。

気温が低く、雨が多い環境下で多く発生し、症状が進むと葉全体が赤茶色の粉で覆われたようになり、枯れてしまうことがあります。

発病すると、次々に広がるので、被害の見られる株は早めに取り除きましょう。

サビ病は、肥料切れなどで株の勢いが衰えた時に発生しやすく、定期的に追肥を行い、健全な生育を心がけましょう。

炭酸水素水カリウム水溶剤(カリグリーン)などの農薬溶液を散布するのも有効です。

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収穫時に途中で折れた

収穫時にネギが途中で折れてしまうことがあります。

葉は再生しますが、そのままにしておくと切り口から病原菌が入る可能性がありますので、放置せずに抜いてしまう方が良いです。

長ネギ収穫のポイントは、そのまま無理に引き抜かずに、まず土寄せで盛り上げた土を株元付近までクワなどで崩します。

そうして白い部分を露出させてから、株元を手間に倒すようにして引き抜くと良いです。

なよなよしたネギになる

土寄せの仕方は不適切だと、柔らかく、曲がりやすい軟弱なネギになります。

夏の高温期には土を深くせずに株を充実させ、秋口から充分に土寄せしながら育てると、しっかりとしたネギになります。

2.長ネギのおもな病害虫

萎縮病

葉にカスリ状のモザイク模様ができ、やがて葉の形が変形したり生育が悪くなる病気です。

病気を媒介するアブラムシを防ぎ、発生したら発病した株ごと抜き取って処分しましょう。

軟腐病

軟腐病は地面に近い葉や茎、根などが腐ってドロドロになり、嫌な臭いがします。

害虫などをこまめに駆除し、根や茎に傷つけないようにします。発病した株は処分しましょう。

サビ病

サビ病は葉に橙黄色のイボ状の斑点ができ、やがて中から粉状の胞子が飛び散ります。

発生した葉は取り除き焼いて処分し、7〜10日おきに殺菌剤を散布しましょう。

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黒斑病

葉に黒い斑点ができて周囲に広がり、斑点にカビが発生します。

梅雨時に発生しやすいです。

肥料を切らさないようにしましょう。

ベト病

ベト病は葉裏に灰白色のカビが発生したり、多角形の黄色い斑点ができ、株を枯らします。

水はけのよい場所で育て、肥料の過不足に注意しましょう。

アブラムシ

アブラムシは新芽や葉の裏に群生して、植物の汁を吸います。

紙を広げた上で、筆などで払い落としましょう。

アザミウマ

アザミウマはごく小さい虫が葉を食害し、被害を受けた葉をかすれたようになります。

株まわりを除草し、銀白色のフィルムでマルチングして予防します。

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ハモグリバエ

ハモグリバエは幼虫が葉の中にもぐり込んで食害します。

葉に白い線ができていたら見つけ、食害された葉ごと処分しましょう。

ネギコガ

幼虫が内部に侵入して食害しますので、見つけ次第捕殺しましょう。

植えつけ時、または収穫前45日前までに薬剤を散布します。

ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウは背中に白い帯状模様がある幼虫が夜間に活動し、葉を食い荒らします。

夜間活動しているところを捕殺します。

おわりに

この記事では、ネギ栽培によくある生育不良と病害虫について紹介しました。

他にも下記にはネギ栽培についてまとめていますので、あわせてご覧ください。

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下記では、100種類以上の野菜の育て方と栽培方法についてまとめています。