ナスの4本仕立て(四方展開)|概要
ナスの基本的な仕立て方に、伸ばす側枝を1本増やし、主枝と側枝3本の合わせて4本の枝を伸ばす方法です。
特徴的なのは、支柱に直接誘引するのではなく、支柱から垂らしたビニールヒモで、枝をつり上げることです。
ナスは実が支柱にこすれると果皮に傷がつき、その部分がかたくなりますが、茎葉を広げて誘引するこの仕立て方なら、その不安も軽減されます。
通常、伸ばす枝を増やすと収穫量が増える分、枝が混み合って病害虫も増えますが、四方に広く展開することで、その心配も解消されます。
4本仕立ては、1株あたりの着果量が増える分、追肥の量を増やす必要があり、最初の追肥は植えつけ2〜3週間後に株元にします。
それ以降は2〜3週間に一度、マルチを剥がして畝の肩にばらまきます。
○枝数が多くなるので、1株当たりの収穫量が増える
○日当たりや風通しがよくなり、病害虫の被害を受けにくくなる
○草丈が高くなるので、収穫しやすい
ナスの4本仕立て(四方展開)|方法
①わき芽をかいて4本仕立てにする
伸ばす芽は、主枝、1番果のすぐ下のわき芽、そのわき芽に最初につく花の直下のわき芽、2番果のすぐ下のわき芽の4本で、分岐部より下のわき芽は全てかき取ります。
②ビニールヒモで誘引する
横に通した支柱にビニールヒモを2本ずつ、計4本結びつけて垂らし、垂らしたヒモを伸ばした枝に巻きつけ、ひもの先を枝の分岐部に結びつけて誘引します。
枝が伸びるごとにヒモを巻きつけてつり上げていくので、最初は緩めに張っておくと良いです。
③分岐部より上のわき芽は放任する
4本に仕立てた枝から出てくるわき芽は放任してそのまま伸ばし、茎葉が混み合ってきたら、適宜透いて風通しと日当たりをよくします。
④枝が横支柱まで届いたら摘心する
主枝、側枝共に、枝が伸びてビニールヒモを結んでいる横支柱まで届いたら、摘心します。
おわりに
この記事では、ナスの4本仕立ての効果と方法について紹介しました。
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また、ナスの仕立て方は4本仕立てだけではなく、本の仕立て方は3本仕立てでV字仕立てなどもあります。
状況に応じて仕立て方を変えてナスを上手に育てていきましょう。
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