1.クウシンサイ栽培について
クウシンサイは、熱帯アジアが原産地で、中国南部から東南アジア、インドを中心に栽培されており、ヨウサイ、エンサイ、カンコン、アサガオ菜と多くの別名があります。
茎がストローのように空洞で、サツマイモのように地面をはって生長しますがイモはできず、わき芽が次々に生長して繰り返し収穫できます。
また、挿木での養殖も簡単です。
高温多湿を好み、春に種をまき10月末まで収穫できます。
ただし、寒さには弱く、10℃以下になると生長が止まり、霜に当たると枯死してしまうので注意してください。
葉汁にはわずかにぬめりがありますが、茎はシャキッとしてクセのない独特の味があります。
2.クウシンサイの品種
若どり用細葉種のなつサラダは2〜3週間と短期間で収穫でき、その後も数回収穫できる立性の品種です。
クセがないので、生でサラダとしても利用できます。
3.クウシンサイの育て方
土づくり
日当たりがよく、肥沃で保水性の高い土壌が良く、土壌水分が不足すると新葉が小さくなります。
種まきの2週間前に苦土石灰を、1週間前に堆肥、有機配合肥料を施し、クワなどでよく混ぜながら耕し、幅60cm、高さ5〜10cmの畝を立てます。
種まき
種まきは4月下旬〜8月中旬ごろで、寒さに弱く、遅れると楽しめる期間が短くなります。
種は皮が硬いので、ひと晩水に浸して吸水させてからまくと発芽が揃います。
株間30cm、条間45cmの2条まきで植えていきます。
直径3cm、深さ1cmの穴をあけ、一穴4〜5粒ずつ均等にまきましょう。
覆土後は軽く土を押さえ、たっぷりと水を与えます。
管理
間引き
双葉が展開したら、生育の良い苗2本を残します。
1回目の追肥
草丈7〜8cmのころ(種まき2〜3週)、株間に化成肥料(8-8-8)30g/㎡を追肥して土とよく混ぜます。
2回目以降の追肥
1回目と同じ追肥の仕方で、6週間ごとに、収穫予定の8週間前まで続けます。
収穫
草丈30cmくらいが収穫の目安で、本葉(節)を3〜4枚残し、先端を切り取り収穫します。
残された節からわき芽が伸びるので、わき芽が30cmほどに伸びたら、また本葉を3〜4枚残し収穫、を繰り返します。
4.クウシンサイのよくある生育不良|おもな病害虫
特に発生する病気はなく、害虫はアブラムシ類、イモコガ、ハスモンヨトウ、ハダニ類が発生します。
5.まとめ
①種はひと晩水に浸し吸水させてからまく。
②乾燥に弱いので、こまめに水やりをする。
③追肥は株の成長を見ながら行う。
④地力が落ちると品質低下の原因となるので注意。
⑤収穫は順次若い茎葉を摘み取る。
この記事では、クウシンサイ(エンサイ)の育て方・栽培方法についてまとめています。
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