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コナガの生態と被害、防除・駆除の方法【決定版】|薬剤・農薬 

1.コナガの被害

コナガの被害

漢字で書くと「小菜蛾」で、その名の通りキャベツブロッコリーなどアブラナ科の植物を加害する代表的な害虫です。

孵化したばかりの幼虫は葉の内部に潜り込んで、葉肉を食害します。

中齢幼虫になると葉肉から出てきて、新芽などの柔らかい葉を食べます。

老齢幼虫は大きくて1mmほどの小さい虫ですが、成長が早く、繁殖力も強いため、放置すると多発して野菜を食い尽くされてしまいます。

りぐ

殺虫剤を多用すると、コナガの天敵のクモが死んで、コナガが多発し、葉脈だけが残されるほどの被害になることがあります。

キャベツやブロッコリーで多発します。(上の写真はブロッコリーの葉が食べられた写真)

主に生長する芯の部分を食べるので、生育が大幅に遅れ、ときには生育が止まることがあります。

また、キャベツの結球部も食べるので孔あきキャベツになります。

特に春キャベツでは多発しやすく、壊滅的な被害を受けることがあります。

2.コナガが発生しやすい野菜・植物一覧

キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、白菜、大根、カブ、小松菜などの菜類

3.コナガの生態

コナガの生態

年10〜12回、春から初夏、また秋に多く発生しますが、休眠しないのでほとんど一年中見られる地域もあります。

暖地では、一年中キャベツなどのアブラナ科野菜で幼虫が見られ、に特に多くなります。

コナガの幼虫はモンシロチョウの幼虫(アオムシ)によく似ていますが、体が扁平(うすく平ら)であること体の後部が二股に分かれているように見える(末端節の足が後方に伸びている)ことで区別できます。

葉裏から葉肉を浅くかじって透かし状にし、十分に成長すると葉裏に糸で粗い目の繭を作ってサナギになります。

成虫は羽を広げても10mmあまりの小さな蛾で、多発時に畑に入ると、ひらひらと足元を飛びまわります。

羽の色は暗褐色で、前翅の前の緑は帯状に白くなっています。

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成虫は作物に害を与えませんが、葉裏に卵を一粒ずつ産みます。

4.コナガの防除・対策 

アブラナ科野菜以外の作物にはつかないので、アブラナ科野菜の栽培をやめるとこの虫の生活サイクルが途切れ、予防に有効です。

また、春の多発時期の栽培を避けることも予防となります。

農薬に強い虫なので、クモなどの天敵が棲みつく畑作りをするのが一番効果的です

防虫トンネルで産卵を防ぐことができますが、被覆資材が葉に触れていると外側から産みつけられるので注意し、かぶせたあともこまめにチェックします。

成虫はキク科とシソ科を嫌うため、レタスと混植したりサルビアを近くに植えたりすると飛来を防ぐことができます。

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肥料の与えすぎは産卵を増やします。

5.コナガ駆除の方法

コナガが発生

発生したら

老齢幼虫を見つけたら、捕殺します。若齢幼虫は小さく葉肉に潜るため、捕殺は困難です。

効果のある薬剤・農薬

若齢幼虫を見つけたらゼンターリ顆粒水和剤を散布します。

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おわりに

この記事では、コナガの被害・生態・防除方法などを紹介しました。

下記では、他にも様々な野菜の病気と害虫について一覧にしてまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。