1.紫蘇(大葉)のよくある生育不良
葉が虫に食われてしまった
紫蘇は病害虫が少なく、育てやすい野菜ですが、葉が虫に食われてしまうことがあり、そのまま放任しておくと全く収穫できなくなることもあります。
葉を糸で綴り合わせ、中に入った蛾の幼虫が、初め葉肉だけを食害して葉を網目状にし、進行すると葉全部を食いつくし、丸坊主にしてしまいます。
年二回ほど発生するので、早めに発見し、薬剤散布して防ぐことが大切です。
葉がかたくなった
時期によって、いくつかの理由が考えられますが、症状が現れたのが7〜8月なら肥料不足か、水不足、または日ざしが強すぎる可能性もあります。
シソは土質を選ばず栽培できますが、柔らかく香りの良い葉を収穫するには手入れが必要です。
2週間おきに追肥し、土が乾いているときはたっぷりと水やりをおこないましょう。
また直射日光を浴びるとかたくなることがあるので、寒冷紗などで覆いましょう。
色や香りが年々悪くなる
シソ科の植物は意外と多く、野菜以外にもハーブや園芸用の草花、雑草にも広がっています。
そのため、他のシソ科植物との交雑は避けられず、年を経るごとに交雑が進んで品質が悪くなってきた結果、色や香りが年々悪くなっていきます。
赤紫蘇と交雑すると、葉の色が悪くなることが知られていますし、青紫蘇特有の香りを楽しみたいなら、毎年種まきをするか、適切に育苗された苗を植えつけるのが良いです。
2.紫蘇(大葉)のおもな病害虫
病気や害虫の心配がほとんどありませんが、高温乾燥時にハダニが発生する場合があるので、乾燥には注意しましょう。
おわりに
この記事では、シソのよくある生育不良と病害虫について紹介しました。
下記では、シソの基本的な育て方やシソ栽培の実践記録などをまとめています。
下記では、100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。