1.シソの栽培について
シソには赤紫蘇と青紫蘇があり、青紫蘇は大葉とも言います。
葉、穂、種と生長に応じて使われ、捨てる部分がないほどで、家庭菜園では、薬味として5株ほど植えておくと良いです。
シソは、前年のこぼれ種や風で運ばれた種などで知らぬ間に発芽することがあるくらい、旺盛な生育力があります。
2.シソの品種
青紫蘇、赤紫蘇の2種類ですが、葉の縮れたものと縮れないものがあります。
大葉と呼ぶのは縮れのない青紫蘇で、8月までに収穫するなら早生を、それ以降も収穫を続けるのなら晩生を選びます。
また、最近は表が緑で裏が赤の「ウラアカ(カタメンジソ)」という品種も誕生しています。
3.紫蘇の栽培方法
土作り
種まきの2週間前に、苦土石灰を全面に散布し、1週間前には完熟堆肥と化成肥料を全面に施します。
紫蘇は肥料が切れると葉が小さくなり、色も淡くなってしまうので、化成肥料だけでなく堆肥を使用することが大切です。
畝は幅40cm、高さ10cmで立てます。
適正な土壌酸度はpH6.0〜7.0です。
種まき・植えつけ
シソの発芽温度は地温が15℃前後ですので、サクラの花が咲くころが目安です。
発芽まで2〜3週間くらいかかるので、地温を考慮して種まきします。
畑に直接まいたり、ポットや箱にまいて移植したりすることもできます。
直まきの場合は、条間・株間とも20cmの2〜3条植えとします。
ポットや箱まきにする場合は、市販の種まき用土を使い、雑草の種が混ざらないようにしましょう。
紫蘇は好光性種子なので、直まき・ポットまきとも土は薄くかけるようにします。
発芽まで2〜3週間かかるので、十分に水やりをして乾かないように注意しましょう。
直まきでは覆土の代わりに不織布などを被せても良いです。
管理
生育がよければ追肥は必要ありませんが、葉の色が悪かったり、生育がよくないなら化成肥料や液肥を施します。
1回目の追肥と土寄せ
6月下旬に、化成肥料を一株当たり軽くひとつまみ追肥し、軽く土寄せします。
このとき除草もしっかりおこないましょう。
2回目の追肥と土寄せ
7月中旬の梅雨明け後に、除草と生長の度合いを見て、2回目の追肥を1回目と同じようにおこないます。
収穫
青紫蘇を大葉として使えるのは8月ごろまで、穂紫蘇や実は9月中旬〜下旬に収穫できるので、大きい葉から順番に葉を摘み取ります。
また、シソは晩夏頃から花紫蘇が収穫できます。
4.よくある生育不良|おもな病害虫
「葉がかたくなった」「香りが悪くなった」などシソのよくある生育不良やおもな病害虫については下記にまとめています。
5.まとめ
①連作が可能で、土質を選ばず栽培できる。
②排水が悪いときは畝を高くする。
③日照量に比例して葉が濃く大きくなる。
④9月ころから穂が出て穂ジソになる。
この記事では、シソの基本的な育て方についてまとめました。
下記では、この他にもシソ栽培の実践記録などをまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。