1.無臭ニンニクとは?ニンニクとの違い
無臭ニンニクとは、分類上はニンニクとは違い、リーキのことを指します。
リーキは「ポロネギ」「西洋ネギ」「ポアロー」とも呼ばれます。
葉がニンニクのように平らな長ネギも仲間です。
本来は茎を包んでいる白い部分(葉鞘)を食用にします。
ところが、越冬させてとう立ちした株を掘り上げると球根ができていて、これをニンニクのように利用できることから、「無臭ニンニク」という名前で苗が出回るようになりました。
作り方はネギと同じです。深い溝を掘って土寄せしながら作ります。
2.ニンニクの芽を収穫したい
ニンニクの芽は、ニンニクがとう立ちしてできた花茎ですこれを伸ばして成長させると、地中のニンニクの栄養を取られ、良いニンニクができなくなります。
ですが、蕾が小さいうちは大丈夫です。
春先に出た柔らかい花茎を切って、独特の香りと歯応えを楽しんでください。
早いうちに花茎を切れば、地中のニンニクの問題なく収穫することができます。
3.葉ニンニクを収穫したい
葉ニンニク専用の品種(上海早生や嘉定種)もありますが、普通のニンニクの葉を収穫すれば、葉ニンニクとして利用することができます。
草丈30〜40cm、本葉6〜7枚の頃に葉を切り取って収穫します。
ただし、葉ニンニクとして収穫する場合、育った葉を収穫するので、球部分は肥大しなくなり、ニンニクの収穫ができないので注意しましょう。
葉ニンニク専用の品種を育てれば、より柔らかい葉が収穫できます。
4.植えつけ時期と方法は?
ニンニクは高温期には休眠に入り、秋に入ると休眠からさめてくるので、このとき畑に植えつけます。
植えつけの適期は9月中旬(関東南部以西)です。
しかし、特に暖かい地方では、9月下旬の方が良いでしょう。
ニンニクの球(鱗茎)の中には、4〜10個の鱗片があります。
この鱗片を一つずつに分けて、種球として植えつけます。
分けるときあまり小さいもの(5g以下のもの)や、病徴が現れているものは除外しておきます。
特に、痩せて消耗の著しいものや、腐り始めているものは気をつけて取り除き植えつけましょう。
肥料に直接種球が触れると、種球の腐敗を招きますので、肥料の上には十分覆土してから植えつけるようにしましょう。
植えつけ間隔は、畝幅30cm、株間15cmで、かなり密植にします。
植えつけるときは、鱗片の薄い皮はとってツルツルの状態にして尖った方を上にして立てるようにして植えつけましょう。(ツルツル植え)収穫量アップを見込めます。
ニンニクを土中に挿しこみます。
芽の先端が、地上にわずかに出る程度がよく、深さにして5cmぐらいが適当です。
5.わき芽が伸びたら?
植えつけ後、芽が10〜15cmほど伸び始めたころ、1球から2つ以上伸びてきたら、小さい方の芽を早めに整理し、1本だけ残します。
このときは、球根の根元に指を突っ込んで、芽の元を掘り出し、根元から全部かきとってしまうことが大切です。
少しでも取り残したり、ハサミで地上部だけ切り取っただけでは、また芽が伸び出し、肝心の大きい芽の成長が妨げられます。
6.上手な収穫の仕方
5月の中・下旬を過ぎ、大きく伸びた葉が4〜5割、黄色に変わり、球が十分肥大し、尻部が平らになった頃が収穫の最適期です。
とりおくれると球割れしたり、光沢を損ねたりしますので、適期の収穫を心がけましょう。
抜き取り作業は晴天日を見計って行い、畑から抜き取ったらすぐに根をハサミで切り取ります。
切りおくれるとかたくなって大変切りにくくなるので注意しましょう。
その後、畑で2〜3日ほど日光に当てて乾燥し、30cmほど葉を残すよう、先端を切り捨てて、10株ずつぐらいで束ねて、風通しの良い場所に吊るしておきましょう。
おわりに
この記事では、ニンニクの栽培のコツを紹介しました。
下記では、他にも、ニンニクの基本的な育て方や生育不良などをまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。