ヨトウムシ、アオムシ、コナガの幼虫は、キャベツやブロッコリーに大きな被害を与えます。
キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜たちはカラシ油配糖体という物質を出し、その物質に誘われてアオムシたちがやってきます。
農薬を散布し防除したり、防虫ネットを使って防除するのも大事ですが、そもそも虫たちを寄せつけないようにすることがとても大事です。
防虫対策として、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜たちの防虫対策としてコンパニオンプランツがとても有効です。
この記事では、キャベツ、ブロッコリーに虫をよせつけないようにするコンパニオンプランツ(混植)について紹介しています。
アブラナ科の野菜はキク科との混植が良い
キャベツやブロッコリーに発生するヨトウムシ、アオムシ、コナガの幼虫はキク科目の野菜のことを嫌うので、キク科の野菜と混植することで虫たちを防除することができます。
キク科の野菜といえばレタスやサンチュなどの野菜ですが、特にオススメな野菜が「サニーレタス(赤色)」です。
玉レタスでも防虫の効果はありますが、モンシロチョウやコナガは赤色を嫌うので、サニーレタスが特に効果的だということです。
アブラナ科とキク科に共通する害虫はほとんどいませんし、そして、キク科の野菜に発生する害虫はアブラナ科の野菜を避けます。
アブラナ科野菜との競合もほとんど生じず、混植しても肥料を増やす必要はないです。
レタスやサンチュは低栄養でも十分成長しますので、アブラナ科とキク科目の混植はとても相性が良いんですね。
アブラナ科とキク科との野菜の混植の方法
植えつけの際は、キャベツやブロッコリー10株に対して、キク科野菜4割の割合で混植しましょう。
ただし、コンパニオンプランツによって害虫の防除の効果があるといっても絶対的なものではありません。
たとえば、周囲にアブラナ科野菜が栽培されていないところや、逆にアブラナ科の野菜が多すぎるところは、さらに忌避効果を高める必要があります。
そんな時は、状況に応じてキク科目の野菜を増やしたり、キャベツ、ブロッコリーは畝の中央に植えて、その周りを囲うようにレタスやサンチュを畝の両側に植えつけるのも良いですね。
春植えの場合はキャベツとサニーレタスの植えつけは同時で大丈夫です。
しかし、秋植えの場合は注意で、その場合、アオムシによる被害が多いのは特に9月〜10月頃です。
なので、その場合は、キク科の野菜(サニーレタス)などを先に育てておくのが良いでしょう。
アブラナ科の害虫は産卵時期を過ぎ、防虫できたら先にレタスを早く収穫しても問題ないです。
まとめ
①アブラナ科とキク科の野菜を混植すれば互いの害虫を忌避できる
②青虫の予防するには特に『サニーレタス(赤色)』がオススメ
③混植による効果は絶対的なものではなく様子を見て株を増やす必要がある場合も
④春植えだと同時に植えつけして良い。秋植えだと先にキク科の野菜を植える
この記事では、アブラナ科につく害虫を無農薬で撃退する方法について紹介しました。
下記では、他にもアブラナ科目の野菜の育て方などをまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。
コンパニオンプランツ:様々な野菜を一緒に植えることで様々な相乗効果を引き出すこと。