ケールとメキャベツを交配して育成された、世界初の非結球のメキャベツで、秋〜冬にたくさんのわき芽を収穫できます。
この記事ではプチヴェールの育て方・栽培方法についてまとめています。
プチヴェールについて
プチヴェールはタネを入手できませんので、育成元で苗を予約注文し、苗を育てます。
寒冷地:植えつけ6月、収穫10月下旬〜4月初旬
冷涼地:植えつけ6月下旬〜7月下旬、収穫10月下旬〜3月下旬
温暖地:植えつけ7月中旬〜8月中旬、収穫10月下旬〜3月中旬
暖地:植えつけ8月中旬〜9月中旬、収穫10月下旬〜3月中旬
長期間、良い芽をとり続けるには、元肥に堆肥や油かすなどの有機質肥料を施します。
1990年、ケールと芽キャベツの交配により日本で育成されました。
品種は育成元の品種の「プチヴェール」のみで、緑色や白、赤紫などがあります。
プチヴェール(増田採取場):フランス語で「小さな緑」という意味から名付けられた。一般的な緑色の他に、白、赤紫色がある。はじめは緑だが、成長し、寒さに当たるにつれて色が変わる。
苗・畑の準備・植えつけ
タネは入手できないので、育成会社から苗を買い求めましょう。
セル成型型苗は3号ポリ鉢に鉢上げし、本葉6〜7枚に仕上げます。
畑の準備は、まずは前作が片付け次第、全面に苦土石灰をまいて20〜30cmの深さに耕しておきます。
植えつけの2週間前くらい前に元肥を入れて、土を埋め戻して畝を作ります。
溝の長さ1m当たり、堆肥7〜8握り、油かす大さじ5杯、化成肥料大さじ3杯ほど施しましょう。
排水の悪い畑ではより高めの畝を作りましょう。
用土が乾いたら、水やりをして、苗は根鉢を崩さないように丁寧に抜いて植えつけます。
植えつけたら水やりをしっかりおこないましょう。
管理・追肥・摘葉・収穫
夏の高温・乾燥期に入る前に敷きワラをし、また、風当たりの強いところでは、支柱を斜めに立てて倒れを防ぎます。
畝の長さ1m当たり、油かす大さじ2杯、化成肥料大さじ1杯の追肥を3回に分けておこない、株のまわりに施し土寄せします。
1回目の追肥は、わき芽が伸び始めた頃、2回目の追肥は収穫が3〜4割終わった頃、3回目の追肥は収穫5〜6割終わった頃です。
摘葉はわき芽の伸びぐあいを見ながら調節し、下の方の勢いの弱った、育ちの悪い葉は早めにかき取ります。
一方、上の方の大きな葉8〜10枚は最後まで残しておきます。
収穫はわき芽が4〜5cm幅に肥大したら収穫適期で、必要量に応じて逐次かき取り収穫します。
コツは、芽と芽の間に指先を入れて、斜め下にかき取ります。
生育不良と病害虫
プチヴェールにつく害虫としては、ハイマダラノメイガ(シンクイムシ)、コナガ、アブラムシがつきます。
もし見つけたら、早めに薬剤散布をして防ぎ、また、べたがけ資材などで覆って、害虫の飛来を防ぐと良いでしょう。
おわりに
プチヴェールは非結球のメキャベツで、似たような野菜に、スティックブロッコリーやメキャベツなどがあります。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法をまとめています。