「フジマメ」という名前は花の形・色がフジに似ていることからつき、関西ではこれを「インゲンマメ」と言うこともあります。
この記事では、フジマメの育て方・栽培方法についてまとめています。
フジマメについて
栽培方法は、つる性のインゲンマメに準じます。
高温性で、栽培適温は23〜25℃で、低温下ではインゲンマメよりも育ちにくいので、十分暖かくなってから栽培します。
露地栽培(育苗):種まき4月〜5月上旬、植えつけ5月上旬〜、収穫6月中旬〜8月下旬
露地栽培(直まき):種まき4月〜5月ごろ、収穫6月中旬〜8月下旬
高温や夏の乾燥にはインゲンマメよりも強くて育てやすく、さやも割合よくつきます。
生育初期に追肥をおこなったらあとは放任で育つので、管理しやすいです。
暑くなると次々とさやができていきます。
フジマメは主に関西圏で栽培され、在来種も多いです。
千石豆(トーホク):さやが千石船に似ていることから名付けられた。独特の風味があり、若いさやと豆を食べる。グリーンカーテンにも適しています。
白花千石(愛知県種苗協同組合):さやの長さ6〜7cmで収穫すると柔らかくて、ゴマ和えやお浸し、煮物などにすると美味しい。愛知県の伝統野菜の一つ。
苗づくり、畑の準備
3号ポリに鉢に種を4〜5粒まき、3cmの厚さに土をかぶせて、手のひらで軽くおさえます。
発芽し、本葉1〜2枚になれば1本に間引きし、本葉6〜7枚の苗に仕上がったら、畑に植えつけます。
畑の準備は植えつけの2週間前に石灰と堆肥を全体にばらまいて耕しましょう。
大体1㎡あたり石灰は大さじ5杯、堆肥は4〜5握りほど施します。
植えつけ、支柱立て、追肥、収穫
株間50cm、条間60cmの間隔をあけて、苗を植えつけます。
つるが伸び始めたら、支柱を立ててつるを絡ませていきます。
つるがよく伸びるので、早めにしっかりとした支柱を立てましょう。
自ら巻きつくので、ヒモによる誘引は不要で、初期生育を促すため、つるが20〜30cmに伸びた頃に、化成肥料を若干量施します。
そのほかの管理は不要です。
さやの長さが8〜10cmになったら、かたくなりすぎないうちに収穫しましょう。
フジマメの花は上向きに咲きます。ちなみに、インゲンマメは下向きに咲きます。
おわりに
フジマメは塩ゆでにして、ゴマ和え、みそ和え、油炒め、煮物の彩りにも適していて、漬物にも向きます。
マメ類はフジマメの他にも、ソラマメやシカクマメ、エダマメなど様々なものがあります。
放任で育つものもありますので、一度育ててみてはいかがでしょうか。
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