よくある質問

メロン栽培の6つのコツ|整枝、仕立て方、収穫適期、目安など【決定版】

1.育てやすい品種は?

メロン栽培について

メロン栽培は他の果菜と比べると難しく、特に品種により難易度がかなり変わります。

成功するためには、まず、品種選びが大切で、家庭菜園向きには、よく着果し、低温にも比較的強く味が安定しているものできるだけ病害に強いものが望まれます。

一般に馴染みの深い、プリンスメロン、アリス、キンショウなどは比較的育てやすいです。

メロンは雨を嫌うので、ビニールトンネルを用い、早期の保温雨期の雨よけの効果を出させると、いっそう安定します。

そのためトンネルのビニールは成熟するまで、裾を上げながらかけたままにしておきます。

アンデス、アムス、真珠などは良食味の人気品種ですが、梅雨の少ない地方か、ハウス栽培でないと成功しにくいです。

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マスクメロン(アールス系)は一番高度の技術を必要とし、もちろん温室やハウスでないと栽培は困難なので、家庭菜園では無理といっていいでしょう。

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2.苗を自分で育てるには?

メロンの苗・植えつけ

メロンはナスやキュウリに比べると育て方が難しく、一般的ではないです。

売り苗としての出回りが少なく、また、特別な品種を希望する場合も多いので、自分で苗を育てる必要が他の果菜よりも多いといえます。

メロンは果菜類のうちでは最も高温性で、発芽には28℃以上苗床は夜間の温度を15℃以上に保つことを目標に管理します。

したがって、早いうちはもちろん、フレームや電熱加温が必要です。

それがなければ時期を遅らせ、4月中旬〜下旬になってから、ビニールトンネルを使って育苗します。

何も使わずに育苗ができるのは5月中旬〜下旬まきですが、このように遅くまくと、植えつけ後の生育後半が暑くなりすぎ、よい品質の果実が得られないことがあります。

この場合、浅い箱にすじまきして覆土し、たっぷり水やりしてから新聞紙とビニールで覆って、さらにビニールをトンネル状にかぶせ、日中の陽熱を十分に活用して発芽させましょう。

発芽し始めたら、覆いをとってトンネルだけにして保温に努めます。

発芽後12〜13日にして本葉が出始めるころ、根を切らないように丁寧に苗を掘り上げ、ビニール鉢に移植します。

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移植が遅れると植え傷みがひどくなり、育ちがストップしてしまいます。

移植する鉢の用土は、キュウリの育苗に準じます。

移植後萎れるようなら、一時的に日覆いをしてしおれを防ぎ、本葉4〜5枚の苗に仕上げます。

3.整枝(つるの仕立て方)のポイントは?

メロンの整枝・敷きワラ

一般的には地這い栽培にします。

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メロンは主枝にほとんど雌花がつかず、子づるから出た孫づるの1節目に雌花がつく性質があり、これを利用すると、比較的揃った実がつくものです。

そのための整枝法としては、まず、本葉が5〜6枚開いた頃、その先を摘心します。

この頃になると、葉のつけ根の葉腋から芽の小さいのが伸び始めているので、主枝を摘心すると、この側枝(子づる)の育ちが目に見えて旺盛になっていきます。

子づるが伸び始めたら、勢いの良いものから順番に3本だけ残し、他は元からかきとってしまいます。

この3本の子づるの本葉が、それぞれ10〜12枚(勢いの良い場合は10枚、勢いの悪い場合は、勢いが出るまで待つ)開いた頃、その先も摘心してしまいます。

こうすると、子づるの各葉のつけ根の孫づるが盛んに伸びてくるのです。

こうして伸びてきた孫づるの第1節目には、ほとんど雌花をつけますので、これを利用して着果させます。

10〜12節の子づるから各節孫づるが出ると、3本の子づるの合計では、30本の孫づるになる計算になりますが、そう揃ってはできないので、そのうち5〜6本の孫づるに果実がつくわけです。

孫づるも、できるだけ本葉2〜3枚で摘心してやるようにすれば、いっそう揃った着果が期待できます。

4.果実を直接地面につけておいて良いか?

メロンの品種について

つるが伸びるにしたがって麦ワラや稲ワラを株元に敷き詰め、この上に果実が乗るようにするのが一番良い方法です。

しかし、これらの敷きワラの材料が手に入りにくい場合もあると思います。

そういった場合は、敷きワラ用としてにムギを間作につくり、青刈りして敷きワラ材料にすることをオススメします。

 

刈り草を利用するのも一つの方法で、材料がないところでは、早いうちに畝全面にポリフィルムを敷き詰めます。

これは初期の地温上昇の効果からも好都合です。

草の生えやすい場所では、黒色のマルチ専用フィルムを使って草取りの手間を省くこともできます。

ただし、フィルムマルチの上のつるは風に動かされやすいので、所々に竹棒を挿してとめておきます。

また、果実の重みでマルチが凹んでしまうと、そこに雨水がたまったりして果実が腐りやすくなってしまいます。

ある程度大きくなったら、段ボールなどを果実の下だけに敷いてやるのも一つの方法です。

このように敷きワラを用いても、下面に当たるところは着色やネットの出方が悪くなってしまいます。

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果実がボール大に育った頃から、2〜3回、下に当たるところをずらして、玉直しをやるようにしましょう。

玉直し:それまで地面に面していた部分を、太陽の光が当たるように表に向けることで色のつきを良くすること。

5.収穫適期は?目安は?

メロンの収穫

メロンは外見的にある程度の大きさになって熟成が進み、糖度が乗ってこないことには、収穫することができません。

反対にあまり大事をとって、いつまでも収穫しないでおくと、過熟になり、アルコール発酵したり、肉質の劣化を引き起こしたりします。

 

プリンスやキンショウなどの品種は、5月開花のものでは40日〜45日、6月中旬頃開花したもので開花後30日〜35日で収穫適期となります。

つまり、プリンスでは、果面のうぶ毛が目立たなくなり、白色になり、ヘタのつけ根のところに小さな割れ目ができ始めるころ、キンショウやエリザベスなどの黄色になる品種では、黄色が十分濃くなったころが外観的な判断の目安となります。

メロンの尻の部分を軽く押してみて、少し柔らかみを感じられるのも一つの目安となります。

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人工受粉(交配)したときに、交配日を紙ラベルをつけておき、日数と外観から見当つけて、試験的にとって食味を調べ、あとの収穫の適否を判断をするのが一番間違いの少ない方法です。

なお、収穫後も糖度は上昇します。

6.片付けのポイントは?

メロンの摘果

片付ける際は、つるや葉は害虫や病気がついている恐れがあるので、出来るだけ畑の外に出して処分します。

また、株を抜いたときに根を観察し、ネコブセンチュウの被害があるか確認し、後の作付けの参考にしましょう。

地這い栽培の敷きワラなどは土の中に混ぜ込んで、有機質が土に入るように有効活用します。

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翌年もメロンを栽培するときは、同じ場所にならないように3年ほどあけて輪作しましょう。

おわりに

りぐ

この記事では、メロンの仕立て方について紹介しました。

下記では、他にもメロンの育て方や生育不良などを下記にまとめています。

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下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。