メロンの雨よけ栽培|概要
メロンは雨に弱く、病気にもかかりやすいので、家庭菜園上級者向けの野菜です。
挑戦するのであれば、雨を避けられるハウス栽培が最適です。
雨よけ栽培の基本は親づるの1本仕立てで、支柱を立ててつるを誘引し、11〜15節から出る子づるに咲く雌花に連続着果させ、後に良いものを残して摘果します。
栽培には、病気に強いハウスメロンなどの露地メロン系の品種が向いています。
○雨よけハウスで栽培すれば雨水の跳ね返りがなく、病気の予防になる
○支柱につるを誘引するので、狭いスペースでも栽培できる
○親づる、子づるが見分けやすく、葉も数えやすいので、整枝作業がラク
メロンの雨よけ栽培|方法
畝幅:60〜70cm、株間:60cm、条間:45cm
資材:支柱(長さ210cmの支柱)、雨よけハウス(パイプ、雨よけフィルム、パッカーなど)、ポリマルチ、誘引用のヒモ
①雨よけハウスに苗を植えつける
ポリマルチを張り、支柱を立てて苗を植えつけます。
立体栽培は株間が狭くてすむので、多くの株が育てられます。
②10節目までの子づるを摘む
着果させるのは、11〜15節から伸びる子づるの1節目に咲く雌花です。
根元近くに咲いた雌花は、株を充実させるために1節目から下の子づるは早めに摘み取りましょう。
③25節で親づるを摘心する
親づるを35節程度で摘心します。
④11〜15節の雌花に人工授粉をする
11〜15節から伸びる子づる1節目につく雌花に、全て人工受粉して着花させます。
子づるは雌花が開花する前に、2枚の葉をつけて摘心し、授粉日を記したラベルを花の近くの子づるにつけます。
⑤遊びづるを2〜3本伸ばす
草勢を維持するため、着果節より上の元気の良い子づる2〜3本を残して遊びづるとし、それ以外は摘み取ります。
出来るだけ親づるの高節位から遊びづるを伸ばします。
⑥摘果、追肥する
果実がピンポン玉になったら、卵形で形の整ったものを1〜2個残して、歪なものを摘果しその後、追肥しましょう。
⑧玉釣り・収穫
果実が肥大すると重みでつるが折れることがあるので、果梗(ヘタの部分)にヒモを掛けてハウスの支柱からつり下げます。
熟すと落果しやすい品種は、野菜の出荷用のネット袋などに入れてからつるすと良いです。
収穫は基本栽培に準じます。
おわりに
この記事では、メロンの雨よけ栽培について紹介しました。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。
遊びづる:葉面積を増やすための着果させない主枝や、生長点確保のために伸ばすわき芽のこと