仕立て方

【家庭菜園】メロンの仕立て方|子づる2本仕立て【決定版】

家庭菜園で比較的作りやすいのは、マクワウリとの交配で生まれた露地メロンです。

りぐ

この記事では、その中でも特に人気の高い、果実の表面にネットが張るタイプのメロンの仕立て方についてまとめています。

メロンの子づる2本仕立て|概要

メロンは高温で乾燥した環境を好むので、畝にポリマルチを敷いて地温を上げたうえで植えつけ、換気用の穴のあいたポリフィルムをトンネル状に掛けて保温し、初期生育をよくします。

仕立ての基本は、着果習性に沿った整枝で、雌花は子づるや孫づるの1節目につくので、親づるを摘心して子づるを伸ばします。

着果位までの孫づるの摘除、着果後の子づるや孫づるの管理を適切にします。

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また、「遊びづる」を伸ばすことで、生長点が確保されるので、根の生育がよくなり、収穫まで草勢を維持することができます。

遊びづる:葉面積を増やすための着果させない主枝や、生長点確保のために伸ばすわき芽のこと

メロンの子づる2本仕立て|方法

栽培データ

畝(1条植え):畝幅60cm、株間90cm、畝の高さ10cm

資材:ポリマルチ、トンネル用フィルム、トンネル用支柱、敷きワラ

植えつけ時期:(一般地)5月上旬〜5月下旬、(寒冷地)5月下旬〜6月上旬、5月上旬〜5月中旬(温暖地)

①トンネル掛けで保温する

畝を立てる際は、深さ・幅ともに30cmほど耕し、また、畝立て前にたっぷりと水をやりましょう。

苗はポットごとに水につけ、根鉢に水を含ませて植え、そのあとポリフィルムをトンネル状に掛けて保温します。

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②本葉4〜5枚で摘心する

本葉4〜5枚のときに親づるを摘心し、子づるを伸ばします。

③子づるを2本伸ばす

勢いが良くてそろいの良い子づるを2本伸ばし、他を切り取ります。

着果節までの孫づるを摘み取り、雌花の充実を促します。

④トンネル内を換気し、敷きワラをする

トンネル内につるが伸びていっぱいになってきたら、寒気のためにトンネルの裾を開けます。

ネットメロンは雨に当てない方が良いので、トンネルは開けたままにします。

同時に、株の下にワラを敷いてツルを広げます。

⑤子づるの摘心と孫づるの管理

各つるの11〜15節につく雌花に交配する予定で、つるを管理します。

交配の2〜3日前に、子づるの先端を25節前後で摘心し、着果節より下の孫づるを摘み取ります。

りぐ

子づるの先端から伸びる孫づるの中から3本を選んで草勢を維持するための遊びづるとして残し、他はつけ根から摘み取ります。

⑥人工受粉

各つるの11〜15節に咲く雌花に連続して人工受粉し、着果させます。

授粉日を記したラベルを雌花の近くにつけ、着果節の孫づるは、開花前に2節で摘心します。

⑦摘果、追肥

定期的な追肥

第1果がピンポン玉大になったら、1つる2個、1株4個に摘果し、株のまわりか畝の肩に追肥します。

残すのは、やや丸みを帯びた楕円形のもので、球形のものは、果実が大きくならなかったり、空洞果になりやすいので摘果します。

⑧収穫

交配日から数えて、品種に合った収穫時期を目安に収穫します。

収穫直後は果肉がかたいので、常温で数日おいて追熟させ、尻部がやわらかくなってきたら食べごろです。

メロンの子づる2本仕立て|まとめ

○ポリマルチを敷いて植えつけ、トンネルを掛けて保温する

○本葉4〜5枚で摘心し、子づる2本に整枝する

○11〜15節に咲く雌花に人工授粉する

○鶏卵大の時に1つる2個に摘果する

おわりに

りぐ

この記事では、メロンの基本的な仕立て方について紹介しました。

下記では、メロン栽培のコツなどについてまとめています。

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下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。