1.ニラのよくある生育不良
葉の幅が狭い
ニラを4年〜5年以上繰り返し収穫していると、地中の球根の密度が高くなって株が弱ってきます。
葉の幅が狭くなるのはその兆候で、根元が混み合ってくるのも合図の一つです。
株が弱ってきたら株分けをして植え替えましょう。
株ごと掘り上げて球根を分け、4〜5本ずつまとめて植えつけます。
株分けの適期は春か秋です。
とう立ちしてきた
ニラは夏になるととう立ちしてきます。
株を疲れさせないために、早めに花茎を摘み取りましょう。
若いとう立ちした花茎は、柔らかくて食べることができます。
なお、柔らかい花茎を食べる花ニラは、葉ニラとは別の品種です。
また、夏に収穫すると株を消耗させるので、収穫もおやすみです。
秋になってみずみずしい葉が伸びてきたら、収穫を再開しましょう。
冬になって葉が枯れた
ニラは、通常4〜5年は同じ場所に植えたままで栽培することができます。
花が咲いて枯れても、それは地上部が枯れただけです。
春になるとまた新しい葉が伸びてくるので、処分する必要はありません。
ニラは、7〜8月ごろになるととう立ちし、花が咲き始めます。
そのまま花を咲かせると養分が取られて株が消耗してしまうので、早めに摘み取る方がオススメです。
蕾の段階で摘み取れば、花ニラとして美味しく食べられます。
葉がかたく筋っぽい
葉がかたいのは、堆肥や肥料が足りない証拠です。
肥料分が不足していて生育が早いため、かたく筋っぽくなるのです。
肥料を与えて成長のスピードを速めれば、柔らかい葉を収穫することができます。
植えつけの1ヶ月後から2週間に1回、30g/㎡の化成肥料を追肥するほか、収穫後にも肥料を与えて株の再生を促します。
こうすることで年に数回、収穫することができます。
また、冬に地上部が枯れてきたらお礼肥として堆肥3〜4kg/㎡をまくことで、春からの生育が一段とよくなります。
ニラは菜園の片隅で放置されがちですが、植えっぱなしではうまく育たない場合がありますので、きちんと肥料を与えて育てましょう。
2.ニラのおもな病害虫
ニラは比較的病害虫による被害が少なく防除の必要がない野菜ですが、アブラムシが発生することがあります。
発生していたら、農薬散布をして防除しましょう。
おわりに
この記事では、ニラ栽培のよくある生育不良と病害虫についてまとめました。
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