よくある質問

【コツは?花ニラとニラの違いは?】ニラ栽培のよくある質問

栽培サイクルは?

もっとも作りやすい作型は、6月中旬〜7月下旬に苗を植えつけて翌年の4月から収穫するものです。 

株を充実させるために、1年目の秋の収穫は諦めましょう。

非常に耐寒性が強いので、冬は休眠状態で越冬し、春に伸びた柔らかい新葉を刈り取ります。

りぐ

一度植えれば数年はそのまま植えることができ、春と秋に2〜3回ずつ収穫できますよ。

質の良いニラを作るコツは?①

ニラ栽培のコツ

適期の追肥で育てるのが大切で、まずは、植えつけの1ヶ月後から2週間おきに追肥を行います。

次に、伸びてきた葉は収穫せずに、晩秋に枯れてきた葉を刈り込みましょう。

そのあと、2年目の春に新葉が伸びてきたところで追肥をして、株に勢いをつけます。

草丈20〜30cmにまで育ったら、地上部を2〜3cm残して刈り取って収穫しましょう。

りぐ

収穫後は、2〜3週間程度で次の葉が伸びてくるので、2週間に1回の追肥で葉を育てます。

質の良いニラを作るためには?②

ニラの植えつけ

ニラの栽培は、種からでもスタートできますが、収穫までに2年ほどかかるので、苗を入手して植えつけるのがオススメです。

まず、土作りをした畝に、数株をまとめて植えつけます。

その後、葉が伸びてきますが、最初は葉は細く、堅いので、いったん刈り取ってしまいます。(捨て刈り)

20日前後で柔らかく幅広の葉が伸びてくるので、地上部を2〜3cmほど残して収穫しましょう。

りぐ

捨て刈りは、品質のよい葉を収穫する近道です。

暑さで生育が弱ってきたときにも有効なので、ぜひ試してみてくださいね。

しかし、数年栽培していると、株が混み合って根が窮屈になり、捨て刈りだけではよい葉がとれなくなります。

できれば毎年、別の場所に植え替えたり、株を更新したりするのがオススメです。

冬どりするには?

ニラの収穫

ニラは秋になり日が短くなると、次第に育ちがとまり、休眠状態に入っていきます。

この休眠は、ある程度の低温にあうとさめてくる性質を持っていますので、冬どりのための保温は、休眠のさめる頃から行うようにします。

りぐ

その時期は、12月に入ってからで、これよりも早く保温をはじめても、あまり効果が上がりません。

元々、低温には強い野菜ですから、冬の寒さでも枯れるようなことはありません。

しかし、5℃以下になると、きわめて生長がにぶり、よい葉が伸びなくなってしまいます。

したがって、理想的には5℃以上に保つのがよいわけですが、このためにはビニールハウスをかけ、中に二重にトンネルをかけるようにしなければなりません。

りぐ

現在、冬に出回っているニラは、このように入念な温度管理をして栽培されているものです。

これは、一般には無理ですから、簡単に冬どりする方法としては、畑にビニールトンネルをかけます。

とくに寒いときには、ビニールの上を夜間だけ、コモなどの保温材で覆うようにします。

単にビニール一重にとどめるなら、被覆を開始する時期をおくらせるようにしましょう。

刈り取って次に収穫できるまでには、約25日くらいを要しますが、春、温度が上がってくれば15日で十分収穫できます。

ニラの花と花ニラの違い

花ニラ

花屋さんで売られている観賞用の花ニラ食用のニラは別の植物です。

一方、野菜としての花ニラ(花茎を食べる)もありますが、葉を食べるニラとは別の品種です。

りぐ

葉を食べるニラの花茎も若いうちなら食べられますが、大きくなるとかたくて食べられません。

ニラの花芽分化は、長日条件と高温になるとに始まるので、7〜8月ごろ花茎が伸びてきます。

花芽分化:今まで生長点で葉を形作っていたものが、花を形作るように性質が変化した段階から、花芽分化したといわれます。 それまで葉を形成していたところで、形の変わった葉の形成を始めるわけです。

花が咲ききっていないつぼみのうちに根元から刈り取って収穫します。

花茎を種ができるまで置いておくと、株が疲れます。

花茎を食べない時は、早めに摘み取って株の負担を減らしましょう。

「花ニラ」を収穫するための、専用品種もあります。

冬越しには何か必要?

冬越しは、特別に作業をする必要はありません。

冬になると残っていた葉が自然に枯れて、地上部はなくなります。

根はしっかり残りますので、翌年の春に暖かくなると、芽が出てきます。

冬の時期に天地返しなどを行うとき、間違ってニラの株をダメにしないように気をつけましょう。

天地返し:土の表層と深層を入れ替えること

りぐ

できれば、ニラの植えてある場所には目印をつけておいた方がよいでしょう。

ニラは植えっぱなしでも毎年収穫できる?

ニラは野菜の中では珍しく多年草で、寒さに強く休眠状態で越冬します。

りぐ

半日陰でも育ち、丈夫で作りやすい野菜です。

種から育てた場合は、春まきは翌年の春まで、秋まきは翌年の9月まで株を充実させ、収穫しないようにする方がよいでしょう。

その後、20〜25cmの長さになったら、地際部から3〜4cmのところで刈り取り収穫します。

最初のものは葉が硬いので捨て、その後は年に4〜5回ほど収穫できます。

3〜4年経つと、株が密生し生育が衰えるので、春先に株を掘り下げて5〜6本ずつにして植え直すと、さらに続けて採れます。

おわりに

この記事では、ニラ栽培によくある質問についてまとめました。

下記では、ニラ栽培の基本の栽培方法やよくある生育不良と病害虫についてまとめています。

りぐ

下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。