育て方|栽培方法

【簡単?コツは?】カボチャの育て方|栽培方法

1.カボチャ栽培について

カボチャは果菜の中では最も強健であり、病害虫も比較的少ないので家庭菜園では十分に無農薬栽培も可能です。

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土壌適応性も広く、旺盛に育つので、一株でもかなり広い面積を取ってしまい注意が必要ですが、垣根に這わせたり、日除けがわりに棚づくりをするなどの工夫をすれば問題なく栽培できます。

2.カボチャの品種

カボチャはたくさんの品種があり、初心者の方には、「栗坊」などのミニカボチャがオススメです。

ミニカボチャは、実つきも良く、ほとんど放任でも栽培することができます。

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5月上旬に、病害虫のないしっかりした苗を選びましょう。

日本で主に育てられているのは西洋カボチャで、果肉が粉質で、ほくほくとして甘味が強く、栗カボチャとも呼ばれます。

日本カボチャは果肉が粘質で、ねっとりした風味があり、ペポカボチャには果実の形や食味の風変わりな面白いものがあります。

カボチャのおもな品種

栗えびす(西洋カボチャ、食味良好で果揃いも良い)

みやこ(西洋カボチャ、栽培容易で収量が多く、初心者にオススメ)

金糸瓜【きんしうり】(ペポカボチャ。輪切りにして茹でると果肉が糸状にほぐれる。別名ソウメンカボチャ。)

3.カボチャの育て方|栽培方法

土作り

まず、植えつけの2週間前に苦土石灰を全面に散布してからよく耕し、1週間前には堆肥化成肥料を散布し、土をなじませます。

ただし、カボチャは肥料を吸う力がとても強い野菜なので、肥料を多く施すとつるぼけをおこし、つるばかりが茂って実がなりません。

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前作の野菜に肥料を多く施し、土地が肥えている場合は控えましょう。

畝幅は90〜100cm、通路も含め200〜250cmほど確保しておいた方が良いです。

土壌の適正酸度はpH5.5〜6.5です。

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マルチ栽培をすると雑草も抑えられて生育がよくなります。

種植え・植えつけ

種まきは4月上旬〜中旬です。

カボチャは比較的簡単です。箱植えとポット植えの方法がありますが、ここではポット植えの方法を紹介します。

箱植えについては、「カボチャの育て方|よくある質問」の「2.カボチャの苗の育て方は?(苗作り)にまとめてありますので参考にしてください。

まず、12cmポットに2粒ずつ種をまき、発芽してきたら生育のよいものを残して1本に間引きします。

本葉4枚程度(種まきから30日〜35日)になった4月下旬〜5月上旬の霜の心配が無くなった頃が植えつけ適期です。

60〜100cm間隔で植え穴を掘り、苗をポットから取り出して植えつけていきます。

種をあまり深くまきすぎないようにしましょう。深くまいてしまうと、発芽までに時間がかかったり発芽しないこともあります。指の第一関節程度の深さに植えましょう。また、苗の植えつけも同様に、深植えしないようにしましょう。ウリ科の野菜は、土の中の酵素をたくさん必要とするので、あまり深く植えると呼吸困難になり、根腐れしやすくなります。

管理

敷きワラ

つるが繁る前に敷きワラをします。雑草を防除して生育をよくするとともに、果実の汚れを防いで病害にかかる危険を減らします。

摘心・整枝

つるが伸びてきたら整枝をおこないましょう。

また、日本種は本葉5〜6枚で親づるを摘心し、子づる3〜4本を出させます。

洋種は摘心しません。

人工受粉

雌花の開花当日、朝早く雄花の花粉を雌花の柱頭につけ受粉させると、確実に結実します。

特に梅雨の時期は昆虫の飛来が少ないので、人工受粉が効果的です。

雨の多い時は、雌花と雄花に袋をかけておくのもよいですね。

雄花の雄しべ一つで数個の雌しべに受粉することができます。

開花当日、とありますが雌花は開花して2〜3日のものも受粉しますが、雄花はその日に咲いたものでないと、受粉の能力がありません。

しかも気温が上がってくると花粉の発芽力が落ちますので、「朝早く(9時ごろまで)」に人工受粉をおこないましょう。

カボチャ栽培で特に大切な作業です。

追肥

果実がこぶし大になったら化成肥料を畑全面に追肥します。

しかし、つるの伸びが旺盛な場合な時や葉の色が濃い場合は控えましょう。

収穫

開花後40日〜50日程度で収穫できます。

果梗(へた)がコルク化したものが適期です。

カボチャは長期間の保存ができるので、収穫したら4〜5日ほどは風で乾かせたのち、利用するまで貯蔵するのがよいですね。

4.カボチャのよくある生育不良|おもな病害虫

カボチャのよくある生育不良やおもな病害虫として「つるがよく伸びるのに実ができない(つるぼけ)」「実の裏が黄色」「雄花が咲いていない」「うどんこ病」などがあります。

そういった生育不良や病害虫の原因と対策などを下記にまとめましたので参考にしてください。

5.まとめ

カボチャの育て方まとめ

①チッ素肥料過多によるつるぼけに注意

②株元や幼果に敷きワラをして病害虫を防ぐ

③人工授粉をして確実に着果させる。

④つるを3〜4本伸ばすと栽培しやすい。

⑤へたの部分が枯れてきたら収穫する。

カボチャの混植や後作、前作などについては下記を参考にしてください。

カボチャとの混植には「オオムギ」「長ネギ」「トウモロコシ」がオススメです。

普通の栽培はある程度知っていて、より「収量が増え」「病害虫を減らす」「美味しい」カボチャを育てたい、場合は【畑に直植え】や【草むら植え】をしてみてはいかがでしょうか?