1.よくある生育不良
葉先が茶色になる
寒さにあたると茶色になります。
霜に合うと美味しくなると言われる冬の葉ものの中で、水菜は寒さが苦手です。
寒冷紗程度の軽い防寒で良いので、霜よけをしましょう。
株が大きくなれば、少しぐらい寒さに当たっても、中心に近い部分の葉は元気です。
大株どりするには?
水菜は元々、株元から数百本もの茎葉が分別して、4〜5kgの大株になることから「千筋京菜」とも言われていました。
①種は30cm間隔の点まき、1ヶ所に7〜8粒まく。
②双葉が開いたときに3本に、本葉が3〜4枚のときに2本に間引いて1回目の追肥をします。
③本葉6〜7枚のとき1本立ちにして2回目の追肥をします。
④株元が大きく張り出してきたら収穫可能です。
2.おもな病害虫
比較的丈夫ですが、乾燥と過湿を繰り返すと株が弱り、病害虫の被害を受けやすくなるので注意しましょう。
ベト病
ベト病は、葉裏に灰色のカビが発生したり多角形の黄色い斑点ができ、株を枯らします。
水はけを良くし、窒素過多にしないことが大切で、また、連作は避けましょう。
アブラムシ
アブラムシは、新芽や葉裏に群生して、植物の汁を吸いますので、筆などで払い落としましょう。
ハダニ
ハダニは、葉裏など群生するごく小さい虫で、植物の汁を吸います。
ときどき葉の裏まで洗うようにして予防し、専用薬剤で駆除します。
アオムシ
アオムシは、モンシロチョウの幼虫で、葉を食害します。
モンシロチョウが飛び始めたら確実にいるので見つけて捕殺しましょう。
葉の裏についていた卵は取って処分しましょう。
カブラハバチ
2cmほどの黒いカブラハバチの幼虫が葉を食害しますので、葉を振って落とし、捕殺しましょう。
3.よくある質問
水菜(ミズナ)と壬生菜(ミブナ)の違い
水菜と壬生菜は混同されやすいですが、水菜は壬生菜の自然交雑による変種です。
京都の壬生菜地区で多く栽培されるようになったことからその名があります。
壬生菜は水菜のような葉の切れ込みはなく、卵円形で細長いヘラ状になっており、葉が絡みにくいので、収穫が楽です。
4.おわりに
下記では、水菜の基本的な育て方についてまとめていますので、参考にしてください。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方と栽培方法についてまとめていますので、こちらもあわせて参考にしてくださいね。