育て方|栽培方法

【黒くなる?摘心は?】そら豆の育て方|栽培方法

1.ソラマメ栽培について

ソラマメ栽培について

ソラマメという名前は、サヤが空に向かって直立する形に由来しますが、成熟してくるとサヤは段々地面の方を向いていきます。

また、地方によって、シガツマメ(四月豆)ゴガツマメ(五月豆)ナツマメ(夏豆)など、収穫される季節にちなんだ名前があります。

2.ソラマメの品種

ソラマメの品種

サヤの形によって分類されます。

そら豆の品種

仁徳一寸(中手種、豆の形が3cmほどになる大粒種)

打越一寸(九州で栽培される品種。3粒サヤが多い)

3.そら豆の栽培方法

土づくり

土づくり

種まきの2週間前には苦土石灰をまき、土をよく混ぜます。

1週間前には完熟堆肥化成肥料をまきますが窒素過多にならないよう化成肥料は少なめです。

畝は80cm、高さ10cmで立てましょう。

マメ科は連作障害があるので前作から4〜5年は空けます。

りぐ

土壌の適正酸度はpH6.0です。

種植え・植えつけ

ソラマメの植えつけ

発芽適温、生育適温は15〜20℃で、暑さと寒さに弱く、20℃を超えると生育が衰え、10℃以下になると発芽率が悪くなるので、寒冷地にはあまり向きません。

高温多湿に弱いので、エンドウと同じ秋(10月下旬〜11月上旬)に種まきをおこない、収穫は翌年の初夏です。

寒冷地や高地では、3〜4月に種をまき、6〜7月に収穫します。

 

株間30cm、深さ2cmのまき穴に1箇所2粒ずつ、タネのへそ(黒い部分)を下に向けて3分の2ほど縦向きで埋め込みます。

発芽まで時間がかかりますし、ソラマメは鳥害や腐敗、発芽の不揃いが発生しやすいです。

そういった害を避けるために直まきよりもポット苗の移植栽培をオススメします。

本葉が2〜3枚になったら植えつけましょう。

早まきしすぎると本葉の生育が早く進みすぎ、冬場の耐寒性が低下してしまうので、適期の種まきを徹底しましょう。

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管理

防寒

ソラマメの苗

寒さと乾燥に弱いので、防寒と乾燥防止のために、発芽したら敷きワラ笹竹を使うと良いでしょう。

追肥・土寄せ・水やり

ソラマメの開花

春先に、茎の数が増えて伸長すると株が倒れやすくなるので、早めの土寄せをおこない、倒れを防ぎます。

追肥は開花が始まるころを目安に中耕除草を兼ねて、化成肥料をまき、土寄せをおこないます。

また、この時期は土が乾燥して落下が増えるので、水やりをしっかりして乾燥を防ぎましょう。

りぐ

ある程度のおおきくなってきたら、畝の周りに60cm程度の支柱を立ててひもを張り、株の倒伏を防ぐのが良いです。

摘心

ソラマメの摘心

箸莢率(莢のつき具合)を高めるために、主枝は本葉5〜7枚を残して摘心し、先端の生育を止め、側枝を増やします。

収穫

ソラマメの収穫

開花の35日から40日後空を向いていた莢が横向きになり、少し下を向いたころが収穫目安です。

りぐ

サヤが膨らみ、背筋に黒く光沢が出たものから収穫します。

4.発生しやすい病害虫

病気

モザイク病

モザイク病になると、葉がモザイク模様になったり、株全体が萎縮したりします。

ウイルスが原因で、この病気に登録のある薬剤・農薬はありません。

ウイルスを媒介するアブラムシアザミウマを防除しましょう。

アブラムシ防除の薬剤は、周辺の草花も含めて散布します。

サビ病

サビ病になると、葉に橙黄色のイボ状の斑点ができ、やがて中から粉状の胞子が飛び散ります。

発症した葉は取り除き、焼いて処分し、7〜10日おきに殺虫剤を散布します。

害虫

アブラムシ

アブラムシは、葉や莢に発生して、汁を吸います。

比較的、春の早い時期から発生し、暖冬の年には特に多くなる傾向があります。

多く発生すると、生育が悪くなり、排泄物でネバネバしたり黒く汚れます。

発生したら農薬を散布して防除しましょう。

5.よくある生育不良

黒くなる

莢が全体的に黒くなっているのはウイルスによる病気が原因です。

もし見つけたらすぐにその株を抜き取るようにしましょう。

ウイルスを媒介するのはアブラムシですので、発生したら農薬で防除しましょう。

6.まとめ

そら豆の育て方

①種は黒い部分を斜め下に向けて埋める

②種まきの適期を守り、無理な早まきはしない

③ポットで苗づくりをする

④春先に整枝・摘心をする

⑤連作障害に注意、連作しない

りぐ

この記事では、ソラマメの育て方・栽培方法について紹介しました。

下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。