基礎知識

緑肥作物とは?方法、効果とその種類

緑肥作物ってご存知ですか?緑肥作物をうまく利用して生育を促進させたいものです。

この記事では、堆肥の中でも緑肥作物について解説していきたいと思います。

1.緑肥作物とは

マリーゴールド

植物の若い葉には窒素、リン、カリなどの肥料成分が含まれていることが多いです。

その植物を田畑にすき込み、肥料として利用するのが「緑肥」で、そのために育てる植物を「緑肥作物」といいます。

レンゲやエンドウなどのマメ科の植物、トウモロコシなどのイネ科目の植物が緑肥作物として主に知られています。

でも、収穫残渣をすき込む場合は、病気を発生させることもあるので注意しましょう。

2.緑肥作物をすき込む方法

緑肥作物をすき込む方法

まず、育てた緑肥作物を際から刈り取りましょう。

その後に、長いものは刈り取って細かく切り、土に混ぜ込むようにしながらすき込みましょう。

大きすぎると分解するスピードが遅くなりますよ。

すき込んだ後は、十分に分解させるために1〜2ヶ月ほど置いているのが良いですね。

3.緑肥作物の種類

アブラナ科

シロカラシ
シロカラシ有害線虫を抑制する

マメ科

シロツメグサ
レンゲ若い茎葉は窒素含有量が多く、分解が速く、窒素分の肥料効果として即効性あり
シロツメグサ根粒菌による待機中の窒素固定効果が大きい。分解も速い
ヘアリービッチ雑草抑制効果あり(アレロパシー効果)
クロタラリア線虫類に対して高い抑制効果あり
クリムゾンクローバー線虫類に対して抑制効果あり

イネ科

ソルゴー
ライ麦初期生育が王政、短期間で緑肥として利用可能。線虫類の抑制効果あり。
エンバク線虫類に効果あり。キスジノミハムシの発生抑制に効果あり。
ソルゴー線虫類に効果あり。キスジノミハムシの発生抑制に効果あり。

キク科

緑肥作物(コスモス)
マリーゴールド線虫抑制に効果あり。
ひまわり生育旺盛で短期間で土壌表面を陰にするので雑草予防効果あり。茎葉も大きく有機物の生産量も大きい。
コスモス緑肥用のコスモスは背丈が高くなり他のコスモスよりも有機物生産量が多い。

4.緑肥作物の効果

固形肥料

緑肥には肥料としての効果が勿論ありますが、それだけではありません。

肥料としての効果の他にも効果が期待されます。

土壌の団粒化を促す

緑肥作物をすき込んで時間をおくことで土壌中の有機物が増えて、様々な微生物のバランスが保たれ、有害微生物の発生を減らすことができます。

また、根の成長によって土壌の団粒化が促されます。

特に、根を深く伸ばす緑肥作物では下層の土壌を柔らかくするとともに、土壌の深い部分から養分を吸い上げる効果もあります。

自分の畑が団粒構造になっているかは、畑に棒を刺すと良い。団粒構造ができている畑では、地中深くまで棒が刺さる。

過剰になった肥料分を減らす

窒素やカリなどの肥料分が過剰に残っている畑では、緑肥作物を育てて肥料分を吸収させ、

それを刈り取ってすき込まずに畑から持ち出すことで、過剰になった肥料分を減らすことができます。

線虫類抑制効果

緑肥には、先ほど、「3.緑肥肥料の種類」にも記述した通り、作物に被害をもたらす線虫類による被害を抑える効果があります。

マリーゴールドやシロカラシなどは線虫を駆除する成分をつくるため、緑肥にすると土壌中の線虫密度を減らすことができます。

エンバクなどは根に侵入した線虫の増殖を抑えますし、クリムソンクローバーのように線虫を餓死させるものがあります。

5.まとめ

緑肥作物

①植物の若い葉を田畑にすき込み、肥料として利用することを「緑肥」という

②そのために育てる植物を「緑肥植物」

肥料、団粒化を促す、過剰な肥料分を減らす、線虫の抑制、の4つの効果がある

いかがでしたか。

緑肥作物をすき込む場合、作物の作付けは、すき込んだ緑肥作物が十分分解されてからしましょうね。

すぐにやっちゃうと病気を発生させる可能性が出てくるので。

夏は緑肥作物をすき込んで、1ヶ月、秋冬などは2ヶ月ほど期間をあけましょう。

下記では、緑肥作物についてもう少し詳しくまとめていますので、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

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家庭菜園の初心者の方向けに、野菜の栽培方法の基本から育て方のコツ、応用技まで紹介しています。