コンパニオンプランツ

大根のコンパニオンプランツ(混植、後作)|効果とその植え方【決定版】

1.大根×サトイモの混植

サトイモ

効果

大根は生育温度の幅が広いです。

生育初期は0℃〜35℃で、春と秋に栽培することができます。

しかし、生育が進んでいくと高温には弱くなってきます。

なので、真夏に平地で栽培すると失敗する可能性は高まります。

真夏は高冷地産が中心です。

しかし、サトイモを混植することで日陰を作ることができ、結果真夏に平地で大根を栽培することができるようになります。

夏の大根は害虫による食害が大きくなり、失敗する可能性がまた高まります。

混植することで、里芋の大きな葉が大きな障壁となって、大根への害虫の飛来が少なくなります。

日陰であっても高温によるストレスは受けるので、春や秋のものと比べると辛くなります。

方法

里芋は、4月下旬〜5月上旬に東西畝で植えましょう。

大根の種は、里芋の葉が十分成長した6月上旬から中旬に、日陰となる里芋の北側にまきます。

大根の間引きは、普通栽培と同じく3回行います。

1回目は本葉1枚の頃3本残し、2回目は本葉3〜4枚の頃2本残し、最後は本葉6〜7枚の頃1本にします。

間引きをする時期は、梅雨の時期になるので、大根は普通は苗の移植を行いませんが、間引いた大根を里芋の北側の空いている部分に行っても良いでしょう。

 

しかし、その移植を行った場合の大根はストレスを受け、辛くなっているので、葉だけを利用することをオススメします。

2.大根⇨サツマイモのリレー栽培(後作)

サツマイモ

効果

大根は土作りで未熟な堆肥や元肥を施すと肌が悪くなったり、又根になってしまうため、基本的に何も施さないで育てることが多いです。

 

サツマイモは肥料を施しすぎると、つるばかりが伸びて芋が大きくならない「ツルぼけ」を起こします。

なので前作には、過剰な肥料分が後に残らない大根が向いているんですね。

 

この組み合わせで連作を行っていくと、土の中の未熟な有機物が少なくなり、大根は肉質がよくなり、辛みや苦味も少なくなります。

サツマイモはツルぼけを起こさず、芋がよく太り、甘い高品質のものが取れるようになります。

植え方

大根はトウ立ちしにくい春まきに適したものを選びましょう。

サツマイモの品種は特に指定はないです。

大根の種まきは3月下旬〜4月上旬。

サツマイモは遅くても7月上旬には植えつけましょう。

大根を収穫した後も、堆肥や元肥は施さず、畝を立ててサツマイモを育てていきましょう。

冬は有機物の分解が遅いので、サツマイモを収穫した後、早めに耕して、取り残した根などの有機物を分解しておくようにしましょう。初霜が早い地域ではサツマイモを育て始めるのを少し前倒しにして良いです。

3.まとめ

大根のコンパニオンプランツ

大根との混植でオススメは「里芋」

②里芋との混植によって「害虫被害」「高温被害」を抑える

大根の後作のオススメなのは「サツマイモ」

④サツマイモを後作に選ぶことによってどちらの生育も促進される

おわりに

この記事では、大根のコンパニオンプランツ(混植、後作)について紹介しました。

大根に関しては、大根の基本的な育て方や生育不良などを下記にまとめていますので、コチラもあわせてご覧ください。