小松菜はほとんどの土壌に適応ができて、初心者でも育てやすい野菜といえます。
しかし、小松菜を育てていてよく聞かれるのが「茎が固くなってしまう」です。
「固い」のは収穫適期を過ぎた小松菜を収穫しているからです。
収穫が遅れると大きくなって葉柄の繊維質が悪くなり葉がかたくなって味が落ちるので早めに収穫するのが良いですね。
この記事では、小松菜の栽培方法と生育不良の原因・対策を紹介しています。
小松菜について
小松菜の発芽適温は15℃〜35℃、生育適温は5℃〜35℃ですが、氷点下になっても枯死しない耐寒性があります。
また、極端な粘土質の土壌でなければほとんどの土壌に適応します。
その中でも、保水性、排水性に優れた肥沃な土壌を好みます。
日当たりは半分以上あれば栽培できます。
種まきの時期により、生育日数、葉色、葉肉、厚みなどは変わってきますが、その時にあわせた品種を選べば真冬以外は育てることができます。
初心者でも育てやすいといわれるのはこういった理由からですね。
土づくり・種まき
土づくり
種まきの二週間前に苦土石灰を、一週間前に完熟堆肥、化成肥料を施します。
鍬などでよく混ぜながら耕し、幅70cm、高さ5~10cmの畝を立ててマルチをします。
種まき
種まきの時期は3月中旬から10月下旬ですが、病害虫のことを考えると栽培しやすいのは9月中旬〜10月中旬です。
深さ1cmのまき溝を条間30cmで2本つけ、1cm間隔で種をまき、覆土後に軽く押さえてたっぷり水やりをしましょう。
マルチを使うなら、条間・株間とも15cmの5条まきにしましょう。
種をまきすぎてしまうと、細くて徒長した株になってしまうので注意です。
管理(間引きと土寄せ)
本葉が1枚のころ、3~4cm(夏場はもう少し広めに)間隔に1本となるように間引きます。
間引き後は軽く土寄せをしましょう。
マルチ栽培の場合は、1穴につき5本を残して間引き、株の密着は解消させておきましょう。
収穫
草丈20cm位の大きさで収穫するのがちょうど良いですね。
収穫が遅れると大きくなって葉柄の繊維質が悪くなり葉がかたくなって味が落ちるので早めに収穫するのが良いですね。
真冬に収穫する小松菜はゆっくり収穫ができ、寒さにあたっているので甘みが増します。
冬に収穫する株を少し残しておくと、春にトウ立ちしてナバナとして楽しむことができますよ。
よくある生育不良【原因と対策】
葉に白い粉状のものがつく
白い粉状の斑点が、最初は葉の裏につく症状、白かび病と思われます。
雨の多いときに発生しやすいので、発生したら殺虫剤をまいて防除します。
アブラナ科に発生する害虫
葉に白い小さな斑点がついているのは、ハモグリバエの成虫が吸汁したあとです。
白い斑点自体は病気でもないので食べることができます。
発生したら農薬を散布して防除しましょう。
まとめ
①夏は徒長、病害対策で、株間を取ることで風通しをよくする。
②連作には強いが、知力低下は品質低下の原因。
③種まき後の水やりのむらは不揃いを招く。
④追肥は生育の状態を見ておこなう。
⑤冬期はトンネル栽培で生育を促す。
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