葉ダイコンとは、葉を主目的として栽培されるダイコンで、ビタミンC、カロテン、カルシウム、食物繊維など栄養たっぷりで、漬け物や油炒めにすると美味しいです。
この記事では、葉ダイコンの育て方・栽培方法についてまとめました。
葉ダイコンについて
葉ダイコンはほぼ周年栽培が可能で、生育期間は夏どりで20日、冬どりで約50日と短く、栽培も容易なので、家庭菜園にオススメです。
春どり:種まき2月下旬〜3月下旬、収穫5月
夏どり:種まき5月中旬〜6月中旬、収穫7月〜8月中旬
秋どり:種まき8月上旬〜9月中旬、収穫10月〜11月上旬
冬どり:種まき10月上旬〜10月下旬、トンネル被覆11月、収穫11月下旬〜2月下旬
良質の堆肥を全面にすき込み、家庭用としては条まきとし、小ぶりに育てあげるのが良いです。
3回の間引きを経て、最終株間を5〜6cmにします。
コナガやヨトウムシ などの害虫が多いので、種まき後に防虫ネットやベタ掛け資材で覆い、虫害を回避します。
冬どりはトンネル掛けをして保温すると、質の良いものができます。
葉に毛茸(もうじ)がなく、柔らかいものが好まれる。
葉大臣(サカタのタネ):株張りが良く、高温期は約25日、低温期は約50日で収穫。食味がよく、栄養豊富。
ハットリくん(タキイ種苗):葉は柔らかくて歯切れがよく、サラダや漬け物にすると美味しい。
葉太郎(タキイ種苗):暑さ、寒さに強く、周年栽培できる。生育旺盛でつくりやすく、風味が良い。
紅葉王(丸種):濃緑の葉と赤軸のコントラストがきれい。秋〜春どりを中心に周年栽培できる。
畑の準備・種まき
種まきの2週間くらい前に全面に元肥をすき込みます。
元肥の量は、1㎡あたり、堆肥バケツ2分の1杯、油かす大さじ3杯、化成肥料大さじ5杯です。
しっかりと良質の堆肥をすき込んだら、畝をつくって表面をキレイにならします。
種まきは、板切れで幅2cm、深さ1cmくらいの溝をつくり、種をまきます。
1.5〜2cm間隔に条まきしていきましょう。
間引き・追肥・収穫
間引きは入念におこない、混みすぎないようにします。
3回に分けて実施し、1回目は、発芽ぞろいの頃、混み合ったところを間引きます。
2回目は、本葉3枚の時、3cm間隔に間引き、その後に、列の間に追肥していきます。
1㎡あたり油かす大さじ2杯、化成肥料大さじ3杯を竹べらなどで土に混ぜ込んでいきましょう。
3回目は、最終株間を5〜6cmにします。
草丈25cm以上に育ったら収穫適期です。
おわりに
葉ダイコンは、コナガやヨトウムシなどの害虫が多いので、不織布をべたがけして、飛来を防ぎ、もし見つけたら早めに薬剤散布します。
下記では他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法もまとめています。