アーティチョークは大型のアザミの蕾のがくや中心部をゆでて食べる野菜で、ほのかな甘みや、ホクホクした味わいが持ち味です。
この記事では、そんなアーティチョークの育て方・栽培方法についてまとめています。
アーティチョークについて
アーティチョークは一度植えれば6〜7年収穫できる多年草です。
普通栽培(育苗):種植え4月、植えつけ5月〜6月、収穫2年目以降の6月中旬〜7月下旬
普通栽培(株分け):植えつけ9月、収穫2年目以降6月中旬〜7月下旬
草丈は1.5m以上にも達して大株となり、きわめて旺盛に育ちます。
場所にゆとりがあるのであれば、庭先などに植えて、銀色に見える大きな葉と、花期の大きなアザミ状の花を観賞するのも良いです。
アーティチョークは冷涼な気候を好みますが、十分に夏越しするので栽培は容易です。
主枝と株から出た分生芽の株分けで増やします。
風の強いところでは、株が倒れないように支柱を立てます。
また、アーティチョークは葉や茎、つぼみにアブラムシがつきやすいでの、防除を怠らないようにしましょう。
冬は地上部が枯れますが、翌春にふたたび萌芽します。
アーティチョーク(サカタのタネ):花蕾の収穫は6月頃からスタート。多年生なので毎年収穫できる。
苗づくり・畑の準備・植えつけ
はじめは育ちがとてもゆっくりですので、育苗箱に種をまきましょう。
種は約3cm間隔で条まきで、条間は10cmです。
また、低温下では発芽不良や初期生育不良になりやすいので、ビニールトンネルで覆って保温します。
本葉が2枚になった頃、3号ポリ鉢に移植し、本葉4枚の苗に仕上がったら植えつけ適期です。
畑の準備は、植えつけの1ヶ月くらい前に1㎡あたり、大さじ5杯程度の苦土石灰をまいて、よく耕しておきます。
植えつけの2週間くらい前には溝を掘って元肥を入れましょう。
元肥の量は溝の長さ1m当たり堆肥5〜6握り、油かす大さじ5杯、化成肥料大さじ3杯程度です。
植えつける時は、根が傷みやすいので丁寧に植えつけます。
元肥に堆肥を十分施し、株間は大体100cmぐらいで畝幅・株間を十分にとって植えつけましょう。
アーティチョークは4〜5年はそのまま栽培できます。
追肥・害虫防除・収穫
春の生育期には、畝の肩に肥料を1株当たり油かす大さじ5杯程度をばらまき、クワで軽く耕します。
冬の休眠期には寒さにあうと葉が枯れて矮化(わいか)して越冬します。
1株当たり化成肥料大さじ2杯と油かす大さじ2杯を一方の畝の肩にばらまき、軽くすき込みます。
堆肥は5握り程度を、反対側の畝の裾に軽く溝を掘って耕し、土寄せします。
春になると急に生長が進みますが、この頃アブラムシがつくので、発生初期に薬剤を散布して防ぎます。
植えつけ2年目の6月頃、花蕾が大きく膨らんだ時、首の部分からハサミで切り取って収穫します。
収穫適期を逃すとすぐに開花してしまい、中の花糸(かし)が発達して品質を大きく損ねます。
初めての時は試しどりをして、中を割って収穫適期を探ってみるのも良いでしょう。
咲いてしまった花は、大きくて貫禄があるので観賞用として楽しむのも良いです。
おわりに
アーティチョークは、ビタミンはそれほど多く含まれていませんが、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分をバランスよくとれる野菜です。
花が咲けば、観賞用としても良い、アーティチョーク、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。
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