枝豆の基本の仕立て方|概要
収穫後にどんどん鮮度が落ちていく枝豆は、収穫してすぐ食べられる家庭菜園で持ち味が最大限発揮されます。
根に共生する根粒菌が空気中の窒素分を枝豆に供給するので、肥料分、特に窒素分を少なめに施すことがポイントです。
基本的に追肥は不要ですが、株の生育が悪いようなら与えると良いでしょう。
種は鳥に食べられやすいので、種まき後は鳥よけの被覆資材をかけて予防します。
また、1カ所2本立ちで育てると、株同士が支え合って生育初期の倒伏を予防できます。
生育後半は、株元にたっぷりと土寄せし、倒伏を防ぎ、収穫の適期は5〜7日と短いので、とり遅れのないようにしましょう。
株ごと引き抜くか、少ない株数なら、とりごろのさやを1つずつハサミで切り取るやり方もあります。
枝豆の基本の仕立て方|方法
①1カ所2本立ちに
元肥少なめの土づくりをし、株間25cm、条間45cmでまき穴のあいたマルチを張って1カ所に2〜3粒の種をまきます。
鳥に狙われやすいので、種まき後は鳥よけの被覆資材で覆います。
初生葉が出たら1カ所2本に間引き、本葉が出始めた頃に被覆資材を外します。
②基本は放任で、土寄せはしっかりおこなう
基本的に放任で、追肥も不要です。
花が咲き始めた時に、葉の色が淡い、葉の茂りが弱いなどの症状が見られたら肥料不足なので、追肥します。
さやが太り始めると重みで倒れやすくなるので、双葉や初生葉を埋めるくらいまでマルチの上にたっぷりと土寄せしましょう。
③さやが膨らんだら収穫
株の下の方から豆が熟してくるので、中段のさやが大きく膨らんだら株ごと抜き取ります。
とり遅れるとさやが黄色っぽくなり、豆もかたくなって風味が落ちます。
○マメ科野菜なので、窒素肥料は少なめに、基本的に追肥は不要
○種まき後、鳥害予防のため不織布のべた掛けか、寒冷紗をトンネル掛けする。本葉が開き始めて、双葉がしぼんだら外してよい
○さやが十分に膨らんだら、豆がかたくなる前に収穫する
枝豆の摘心仕立て
ほとんど特別な手間をかけず、本葉5枚の時に摘心するだけで、増収が見込める、簡単でメリットの多い栽培方法です。
枝豆は5枚目の本葉が展開する頃に側枝が伸び始める習性があるので、分枝力が旺盛な時期に摘心し、側枝を増やします。
特に主枝が長く伸びる中生種の場合は、主枝を摘心することで草丈が低く抑えられるので、倒伏予防にもなります。
摘心以外は基本の育て方と同じです。
①本葉4〜5枚が摘心のタイミング
本葉が4〜5枚展開したら、先端を摘心します。
摘心とは、主枝の先端部分を切り取ることで、草丈の伸びが抑えられ、側枝の生育に養分が回るため、側枝の分枝が促進されて、旺盛に伸びるようになります。
摘心が遅れると側枝の発生が悪くなるので注意しましょう。
②収穫
収穫のタイミングは基本の仕立てと同じで、とり遅れるとかたくなるので、美味しいうちに収穫しましょう。
○わき芽が旺盛に伸びて枝が増え、収穫量も増える
○開花時期がそろうので、豆の肥大スピードも揃って多収になる
○草丈が高くならないのでコンパクトに育ち、倒れにくくなる
下記では、枝豆の基本的な育て方と黒豆の育て方・実践記録についてまとめています。
下記では、100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。