先日、無事黒豆の収穫を終えました。収量は約2.5kgでした。
植える量にもよるとは思いますが、僕は去年より多く収穫することができました。
丹波黒豆はスーパー等で買うと値段が高いです。
先日丹波黒豆の生産地兵庫県で黒豆の販売している店に行きましたが、B級品で250g、950円でした。それほど黒豆は高級品なんですね。
僕は、毎年黒豆を植えて育てています。
そして収穫したものを少し置いておき、次の年にその種をまいて収穫しています。
こうすれば、黒豆を買う必要も無くなりますよね。
この記事では、僕が育てた黒豆の育て方・栽培方法を実際の育成の記録を交えながら紹介していきたいと思います。
1.土作り
ここを疎かにしては良い黒豆はできません。
5月24日に苦土石灰をまいています。土壌のphを調整します。
そしてしっかり耕運機を入れて耕し、土中に空気を含むように意識しました。
また、雨上がりに土を起こしてしまうと土中に水分を多く含んだ土壌になってしまうので(粘土質)その辺りも気を遣いながら土を作っていきました。
2.畝作りと種まき
畝を作ったのは今年は6月3日でした。
畝はあまり低すぎないように作りました。
(僕の畑は元々周りは水田が広がり水はけが非常に悪いので、少しだけ高めの畝を作りました。)
そして、大事なのがマルチを使うこと。マルチとは、写真のようなビニールのことで、作った畝に敷いていきます。
マルチを使うことには、いろんな効果があります。
マルチを敷くことで地中の温度を高めることができますし、今回マルチを使った理由はもちろん雑草の抑制効果です。
黒豆は地方や気候によりますが5月下旬〜6月上旬に種を植えて、10月下旬〜11月上旬頃に収穫を行います。
割と長く栽培するわけですね。その中でマルチを敷かないと、夏をまたぐので雑草だらけの畑になり、作業しづらくなります。
一度生えてしまうと、黒豆を避けながら草刈機を使って、雑草を抜くのはなかなか至難の業です。
なので、出来るだけマルチは敷く方が良いですね。
3.発芽!どんどん育つ樹
1週間〜2週間もすれば発芽が揃いますね。
上の写真は6月14日に撮影されたものです。
ちなみにこの黒豆ですが、去年収穫したものを少し余分に保管していました。
なのでこの子らは2代目ですね。ちゃんと去年収穫した黒豆をそのまま植えて発芽したので感動しました。
こうやって命は紡いでいくんですね。これも家庭菜園の醍醐味だと思っています。
この写真は6月23日の黒豆の様子です。
一番最初の双葉が出た後、本葉が少しずつ増えている段階。葉っぱ丸いですね。かわいいです。
まだまだ小さくてかわいいですね。でもこのあたりから雑草の勢いはすごくなっていきます。こまめに畑の手入れは必要ですよ!!
先ほどの写真と同じアングルで撮ったものです。
黒豆大きくなってきましたねぇ。やけども雑草の勢いもすごいですねぇ。。。。
マルチを敷かなかったら全力で後悔するようになります。
あと、ここまで大きくなったら必ずやることがあります。摘心(てきしん)です。
摘心とは簡単に言うと、主茎の頂点の部分をちょん切ることです。
これをすることで多収を望めますので、ぜひ皆さんもしてみてくださいね。
4.花、莢(さや)、実が膨らんでいく。
夏野菜の全盛期、雑草も全盛期を迎える頃に、枝豆も花を咲かせます。
ひとつの葉のつけ根にふさがついて、そのふさ1つに花が3~4つつきます。
枝豆の花は思ったより小さくて、そしてかわいいです。花の子房が莢になって、胚珠が実に成長していきます。
なので花を見つけたら「この部分が枝豆になっていくんだなぁ」と思いながら観察すると良いですね。
そしてその花が咲き終わると、遂によくみたことある形になってきます。
そう、莢(さや)が形作られてきました。ここから実が膨らんできます。
最初発芽した時からかわいいですけど、これぐらいになってくると愛しさ半端ないですね。
いよいよ黒豆に近づいてる!そんなワクワク感で胸高まります。家庭菜園最高。
4.枝豆完成!ここから黒豆へ
そうこう言ってる間に実が膨らみ、枝豆になりました。
種植えをしてから約4ヶ月。ここまできましたね。
あまりスーパーなどの市場では出回っていませんが、この状態(枝豆)でいただくことができますよ。
これも家庭菜園ならではかな。本当に楽しみ方がいっぱいあるな。
まぁ大体黒豆にしていただく人が多いと思いますが、これはこれで美味しいです。
黒豆にしていくにはここからまだ少し時間(1ヶ月ほど)がかかります。収穫せずにおいておきましょう。
5.黒豆完成!収穫します。
枝豆になってからそのままにしておくと段々と樹が枯れてきます。そして枝豆の莢の部分が黒くなってくるまで、そのままにしておきましょう。
枝豆ができ始めてから約1ヶ月後、今年は11月12日でした。いよいよ収穫していきます。
ポイントは樹を根こそぎ引っこ抜いてしまうこと!引っこ抜いたら分かりますが主茎の太さすごいんですよね。太い。なんと言うか力強さ感じますよね。
6.ここから乾燥させていきます。
収穫した黒豆を乾燥していきます。僕の場合は、柱と柱の間にすずらんテープを張って、そこに逆さにして黒豆をぶら下げます。(ひっかける感じ)
そして、その下にブルーシートを敷いておけば、乾燥して自然と莢からでた黒豆が下に落ちても見つけやすいですね。
上の写真は11月24日の様子。僕の体感では、11月中旬の一気に寒くなったタイミングで特に一気に莢が黒くなっていくような感じがします。
黒豆。。。なかなか手間がかかるぞ。。。笑
7.乾燥終了!そして来年へ
そして乾燥が進んだらいよいよ樹から莢をとっていきます。中から黒豆(畑の黒いダイヤ)をとったら完成!!
8.まとめ、感想
種を植えたのが6月上旬、収穫が12月上旬なので、約半年間黒豆を育てていきました。
思ったのは、黒豆は奥が深いですね。行程が多いので。でもその分楽しいです。
今年は2代目の種だったので、来年は3代目になります。この辺の楽しみも家庭菜園ならではですね。
この記事で紹介させていただいた工夫や大体の日程などぜひ参考にしてください。
下記では、枝豆の基本の育て方や仕立て方などをまとめていますのでコチラもあわせてご覧ください。