1.わき芽はとる?
トウモロコシのわき芽はとらなくても良いです。
トウモロコシの根元から出ているわき芽は、取ることで根元の風通しを良くして、作業をしやすくできますが、取らない利点もあります。
わき芽を残すことで、葉の面積が増えて生育を助け、根の量も増えて倒れにくくなり、収量アップの効果が期待できます。
また、わき芽の先に雄花がつくことで、花粉の量が増え、粒のつきが良くなります。
2.受粉のコツは?
スイートコーン(トウモロコシ)の雄花(雄穂)は、葉のわき芽に発生する極短い側枝の先端につきます。
一つの株で見ると、雄花は雌花の受粉体勢が整う前に開花するので、雌花は同じ株の花粉で受粉する確率が低く、別の株の花粉で受粉する(他家受粉)の割合が高くなり、他の株の花粉が必要になります。
そのため他家受粉しやすいように10株以上を2列以上で、株の配置がなるべく正方形になるように植えつけるのが良いでしょう。
株数が少ないときは、開花中の雄穂を雌穂に触れさせて受粉させたり、株を軽く揺らして花粉を飛ばすと良いです。
3.収穫の目安は?
トウモロコシは収穫適期が短く、最高に甘くて美味しいのは収穫当日だけと言われます。
開花から20日〜25日、絹糸(雌しべ)が褐色になって、枯れ始めた頃が収穫の目安です。
実がぎっしりと詰まった良いものを作るには、1株1本が原則です。
かき取った雌穂はヤングコーンとして食べましょう。
4.片付けのコツは?
茎葉は、同じイネ科のワラの代用品として利用できます。
ネギの軟白化に、植えつけ時にワラを溝に入れますが、ワラの代わりにトウモロコシが代用できます。
また、ナスやキュウリ、サツマイモなどの土の乾燥を防ぐために敷きワラをすることがありますが、同様に代用することができます。
使い終わった茎葉や、収穫が終わったばかりの青い茎葉でも、20〜30cmに細かく切って、畑に混ぜ込む混むことで、堆肥を入れるのと同じ効果が期待できます。
ただし、後作に種をまいて育てる野菜には適しませんので、キャベツやブロッコリーなどの苗を植えつける野菜が良いでしょう。
5.毎年作ることはできる?
トウモロコシは連作障害がほとんどないので、作付けのローテーションでは、他の作付けが決まって残りの場所に割り当てても問題ありません。
また、トウモロコシは「クリーニングクロップ」と呼ばれ、土の中に肥料が残りすぎてうまく野菜が育たないところでも栽培することができ、肥料を減らすことができます。
6.おわりに
この記事では、トウモロコシ栽培のよくある質問についてまとめました。
下記では、トウモロコシの基本的な育て方や育て方の工夫などをまとめています。
下記では、他にも100種類以上の野菜の育て方・栽培方法についてまとめています。