テクニック

トウモロコシの上手な育て方 (植え方)|お湯かけ植え|超遅植え|直まき|トンネル冬栽培

1.お湯かけ植え

効果

トウモロコシの苗

植物は、熱(ヒート)の刺激で(ショック)を受けると、タンパク質(プロテイン)を生産します。(ヒートショックプロテイン)

この物質は、植物に抵抗性を誘導しキュウリでは病害虫に強くなることが科学的に解明されています。

トウモロコシでも同じことができ、植えつけ前の苗にお湯をかけることで、病害虫に強くなります。

お湯をかけられたトウモロコシ苗は、熱に対する防御反応として、ヒートショックプロテインを生産します。

このため、体質が強くなり、病害虫の被害を受けにくくなります。

また、ポットから畑へと栽培環境が急激に変化しますが、ヒートショックプロテインには適応性を高める働きもあるため、草勢が強くなり、光合成がしっかり行われ、果実も甘くなります。

アワノメイガの被害が大きい時期に、お湯かけ植えした株と、普通栽培の株を比べると、普通栽培では大きな被害を受けますが、お湯かけ植えでは、被害がほとんど見られません。

植え方

トウモロコシの植えつけ

苗は、普通栽培と同じようにポリポットで育て、本葉が3〜4枚に生長したら、ポットの土に50℃のお湯をたっぷり注ぎます。

お湯を注いだら速やかに畑に植えつけます。

なお、地温が低く、植えつけ後に根鉢の土壌温度が急激に下がる場合は、お湯の温度を55℃〜60℃と高くしておきます。

そのあとは、普通栽培と同じように管理します。

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2.畑に直まき

効果

トウモロコシの種を直まき

植物は、芽生えた場所の環境に適応して生育できるように進化してきました。

そのため、種を直まきすると、苗を育てて植えつけるよりも、生育がよくなります。

発芽に高い温度が必要なピーマンやナスは、温室で苗をつくらなければなりませんが、トウモロコシは温度が低くても発芽する(7℃)ため、直まきで育てることができます。

直まきされたトウモロコシは、根を地中深く伸ばします。

植え方

土づくり

土づくりは、苗を植えつける場合よりも丁寧におこないましょう。

種まきの3週間以上前に、完熟堆肥とボカシ肥を施し、よく耕して南北畝をつくります。

次に種まきの1週間前に、土の表層をレーキなどで軽く耕して除草し、雑草の発芽を促進します。

当日は、表面を板でならして、新たに生えてきた草を取り除き、発芽したトウモロコシが雑草に負けない環境を準備しておきましょう。

種は、苗の植えつけと同じ頃の5月上旬〜6月下旬にまきます。

1粒でまくと発芽率と発芽揃いが悪くなるので、必ず一穴に3粒ずつとしましょう。

本葉が2〜3枚の頃、病害虫に侵されなていない健全な株1本を残し、他は間引きます。

そのあとは、普通栽培と同じように管理しましょう。

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3.トンネル冬栽培

効果

トンネルがけ

トウモロコシは最低気温が7℃あれば発芽し、氷点下に近い寒さにも耐える強さを持っています。

冬期に栽培できれば、時期外れのトウモロコシは希少性が高いうえ寒さで甘くなり、通常の作型より早い5月下旬〜6月上旬には収穫が終わるので、後作に高温性の果菜類を栽培することができます。

アワノメイガなどが発生する前に収穫できるのも利点です。

実の肥大期は、昼夜の気温差が大きく、夜間のエネルギー消費が抑えられるため、糖度の高い実ができます。

植え方

畝幅60cm、畝の高さ5〜10cm、株間30cmで畝をつくりましょう。

植えつけ時期は2月下旬ごろです。

この栽培方法のポイントは、地温の低い時期を枯らさずに乗り切ることです。

透明マルチ、不織布、穴あきビニールトンネルを重ねてかけ、手厚く保温することです。

4.超遅植え

効果

トウモロコシの出穂

トウモロコシは、太陽エネルギーを用いて水と二酸化炭素をつくります。

日中つくられた炭水化物は、すべてが茎葉や実になるのではなく、一部はトウモロコシ自身のエネルギーとして夜間に消費されます。

そのため、夜間温度が高いと、エネルギー消費量が多くなり、果実の糖度が高くなりません。

そこで、種まきを遅らせ、夜間温度の低い10月以降に収穫できるように育てると、果実の糖度が20〜25度と高くなります。

また、トウモロコシの害虫のアワノメイガの発生期と重ならないので、被害を受けにくくなります。

ただし、低温期に向かう作型のため、栽培時期は通常栽培より長くなります。

また、生育が台風シーズンと重なるので、風雨が強くなる場合には、畝の両側に支柱を立て、茎の中段に紐を張るなどして倒伏を防ぎます。

植え方

トウモロコシの収穫

種は、植えつけの30日前にポリポットに3粒まき、本葉2〜3枚の頃、健全な1株を残します。

そして、一般的な作型のトウモロコシが収穫を迎える8月上旬〜8月中旬に、本葉4枚で植えつけます。

植えつけ時は、ポットにたっぷり水をあげます。

高温多湿な時期なので、土壌微生物が活発に活動しています。

堆肥や有機質肥料は速やかに分解され、効果が早くあらわれるので、肥料は普通栽培より少なくし、追肥は控えましょう。

根は養水分を旺盛に吸収し、草勢が強くなります。

また、土にしっかり固定されているため、雨風にも強くなります。

5.おわりに

この記事では、トウモロコシの上手な育て方についてまとめました。

下記では、トウモロコシの基本的な育て方や生育不良などをまとめていますのでコチラも参考にしてください。

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あぐり
家庭菜園の初心者の方向けに、野菜の栽培方法の基本から育て方のコツ、応用技まで紹介しています。