アスパラ菜はとう立ちしたつぼみと茎を食べるナバナの仲間で、アスパラガスに似た風味、甘みのある花茎を次々と収穫できる野菜です。
この記事では、アスパラナの育て方・栽培方法についてまとめましたのでぜひご覧ください。
アスパラナについて
発芽適温は20〜25℃で、春先からの栽培では夜間の保温・加温が必要です。
2月下旬まきではトンネル栽培で、3月中旬〜4月上旬まき、8月下旬〜9月中旬まきでは露地栽培が育てやすいです。
トンネル栽培:種植え2月中旬、植えつけ4月中旬、トンネル被覆2月中旬〜4月中旬、収穫5月〜6月下旬
露地栽培:種植え3月中旬〜4月上旬、植えつけ4月中旬〜下旬、収穫5月〜6月下旬
露地栽培:種植え8月下旬〜9月中旬、植えつけ9月中旬〜10月中旬、収穫10月下旬〜3月下旬
畑は排水、風通しの良いところを選びましょう。
良品をとるには、勢いの良いわき芽をたくさん伸ばすことが大切なので、元肥を十分施して耕します。
徒長させると良いわき芽が出ないので、間引きを早めにおこない、株間を十分に確保します。
アブラムシやコナガ、ヨトウムシなどがつきやすいので、防虫ネットを被覆するなどの対策をおこないましょう。
主茎の蕾が見えた頃、下葉8〜10枚残して摘み取り、以後は順次伸びてくるわき芽を収穫します。
アスパラナは「サイシン」と「コウサイタイ」を掛け合わせた野菜で、いくつかの品種に分かれます。
オススメの品種
オータムポエム(サカタのタネ):20〜25cmに伸びた花茎を次々に摘み取る。茎は柔らかく、甘みがある。
アスパラ菜(トーホク):伸びがよく、鮮やかな緑色の花茎は歯ざわりが良好。アスパラのような甘みが魅力。
サラダアスパラ菜(トーホク):秋まきで、越冬させて早春に出る花茎を食べる。柔らかく、甘い花茎が次々にとれる。
苗づくり・畑の準備・植えつけ
まずは、苗づくりからで、128穴トレーに1カ所4〜5粒まきます。
2〜3mm覆土し、発芽するまで新聞紙を掛けておきます。
育つにつれて逐次間引いて、本葉2枚の頃に、1本仕立てにします。
本葉3〜4枚ぐらいに成長すれば植えつけ適期です。
次に畑の準備で、こちらは前作が片づき次第早めにおこないます。
植えつけの2週間くらい前に準備をしておきます。
1㎡あたり堆肥4〜5握り、石灰大さじ5杯をばらまいて、よく耕しておきます。
よい芽、花蕾をたくさんとるため、元肥を十分与えて、根張りをよくしておきましょう。
畑の準備ができたらいよいよ植えつけです。
育苗の場合は株間30cmで植えつけます。
直まきの場合は、本葉2〜3枚の頃間引きして、株間7〜8cmにします。
本葉7〜8枚の頃、最終の株間30cmにしていきます。
追肥・摘心・収穫
追肥は2回に分けておこないます。
各回とも追肥の量は、畝の長さ1mあたり油かす大さじ3杯、化成肥料大さじ2杯程度です。
1回目の追肥は、草丈が15cmの頃におこないます。その時軽く中耕し、株元へ土寄せします。
2回目の追肥は、草丈が30cmの頃におこないます。中耕、土寄せは1回目と同様です。
主茎のつぼみが見えてきたら、下葉8〜10枚を残して上を摘み取ります。(摘心)
摘心をすることで、わき芽の発生を促します。
主茎を収穫後、わき芽が順次伸びてくるので、長期間収穫し続けることができます。
収穫は花が1〜2花開花した頃で、20〜25cmの長さになるように切って収穫します。
おわりに
アスパラナは露地栽培だと春と秋、トンネル栽培だと冬から準備できることができる野菜で、結球もしないので比較的育てやすいです。
ぜひ一度変わり種の野菜として育ててみてはいかがでしょうか。
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