土と肥料

肥料の基本的な使い方

肥料の施肥は作物の収量だけでなく、野菜ならを、花なら見栄えを左右する大切な作業です。

使い方を誤ると作物の生育だけでなく、環境にも悪い影響を与えてしまいます。

施肥の基本は、必要な時に必要な量を与えていくことなのです。

この記事では、肥料の基本的な使い方についてまとめました。ぜひ参考にしてください。

適切な施肥量を守ろう

施肥

肥料は使い方次第で毒にも薬にもなります。

家庭菜園では面積が少ないため、よく過剰施肥になりがちです。

過剰施肥は作物に悪影響は作物に悪影響を及ぼすだけでなく、水に流れやすいチッ素は地下水汚染の原因にもなります。

 

土づくりでは、土の保肥力を高めながら、養分バランスを整えていきます。

作物の必要量は、決まっていますから、適正な施肥量を守りましょう。

 

肥料の種類や、同じ肥料でも、粉状、粒状で量が違ってきますので、ひと握りの量を測って、一回に施せる量を体験的に覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、化学肥料のひと握りは50〜60gほどです。

施肥の前に必ず土づくりしっかりおこないましょう。化学肥料の主体の施肥は、効率が良いですが、土作りがしっかりできていないと作物が段々と作りにくくなります。したがって微生物を増やす堆肥を毎年必ず施す必要があります。家畜ふん堆肥や生ゴミ堆肥を施した時は元肥の量を控えて生育をみてから追肥しましょう。

施肥設計の基本

キャベツの施肥

施肥の基本は元肥と追肥に分けることです。

土の保肥力は決まっているので、その範囲に加えて、消費されて足りなくなったら補っていくのです。

有機質肥料は種類ごとに成分が異なるので、入門者はまず化学肥料の基本的な使い方から学んでいきましょう。

土づくりが完了している場合の施肥の基本は、リン酸は必要全量を元肥に、チッ素とカリは生育期間が2ヶ月以上になる作物は元肥として半分施して、あとの半分は追肥で1ヶ月おきくらいに1〜3回に分けて施すという使い方が基本です。

化成肥料の使い方

化成肥料

化成肥料は成分バランスがよく便利です。

化成肥料を使う場合は、元肥のチッ素成分を基準に元肥の量を計算し、リン酸分がそれだけでは不足する時は過リン酸石灰(過石)で補います。

チッ素の必要量は作物によって違いますが、標準は大体1㎡あたり10〜15gなので、10gを元肥に、残りを1回5gを目安に追肥すれば良いでしょう。

また、追肥はリン酸分は必要ないので、三要素の入った化成肥料よりもチッ素とカリだけのNK化成が無駄がなくオススメです。

単肥の使い方

単肥

硫安、硫加などの単肥では、それぞれの量を計算し混合して施します。

三要素の成分量を自分で計算しなければなりませんが、追肥においては作物の状態に合わせて、不足分を無駄なく施せる利点もあります。

おわりに

この記事では、肥料の基本的な施し方についてまとめました。

しかし、肥料を与えるにしてもまずは基本的な土づくりが大切です。

土づくりをするには、まず土の健康診断をして、土の状態を知った上で行うことがとても大切なんです。

下記に、土の健康診断についてまとめていますので、まだ自分の畑の土の状態が分からない方はこちらからご覧ください。