1.油と石けんを使った自然農薬|効果
アブラムシ、ハダニ退治には、インスタントコーヒーを使った自然農薬の他に水で薄めた天ぷら油も有効です。
天ぷら油を水で約100倍に薄めたものを、害虫にスプレーすると、インスタントコーヒーの場合同様、スプレーをした液が乾くと害虫の体が薄い膜に覆われて、窒息死します。
ただ、水と油だけでは分離して混ざらないので、石けんを加えてつくるのがポイントです。
石けんを加えることで、「鹸化(けんか)」といって水と油がよく混ざり、混濁液ができます。
また、石けんのおかげで、スプレーした液が野菜の葉や害虫にはじかれずによくくっつくようになります。
天ぷら油は、揚げ物に使った残り油で構いません。混ぜる分量の目安は、水1ℓに対して天ぷら油は10ml、石けんは5g程度です。
なお、合成洗剤ではなく、純石鹸(脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウム以外の化学物質や香料が含まれていない、「無添加食器洗い石けん」など)を使います。
スプレーした液が乾きやすい晴れた日に、アブラムシやハダニをめがけてたっぷりとスプレーしましょう。
・アブラムシやハダニが窒息死
・天ぷら油を石けん水によく混ぜるだけ
・晴れた日にスプレーすると効果的
2.油と石けんを使った自然農薬|作り方
【準備物】
天ぷら油‥‥10ml
水‥‥1ℓ
石けん‥‥5g
①石けん水をつくる
1ℓの水に石けん約5gを溶かして、薄めの石けん水を作ります。
ハカリを用意し、石けんが約5g減るまで水に溶かします。水が500mlなら、石けん2〜3gです。
②天ぷら油を加える
石けん水1ℓに対して加える天ぷら油は、約10mlです。
ペットボトルのキャップはすりきり一杯で約7mlですので参考にしてください。
③よく振って混ぜる
ペットボトルを強く振って、水と油を混ぜます。振っても油が分離するようなら、濃いめに溶いた石けん水を少量足してみましょう。
完全に混ざればできあがりです。
④容器に入れて保管
容器に入れて冷暗所で保管します。必要な時にスプレー容器に移して、アブラムシやハダニにスプレーします。
この自然農薬は傷むことはないですが、1シーズンで使い切ることをオススメします。
3.油と石けんを使った自然農薬|使い方
アブラムシやハダニを見つけたら、薄めずに原液のままスプレー容器に入れ、直接吹きかけて退治します。
晴れた日に行うと殺虫効果が上がるので、特に、幼苗期にアブラムシやハダニがつくと影響が大きいので、植えつけ直後から観察を怠らないことです。
おわりに
今回は、タバスコ液の作り方と使い方について紹介しました。
下記には、他にも約20種類以上の自然農薬をまとめていますのでこちらも参考にしてください。