1.チンゲンサイ(タイサイ)の栽培について
中国原産の葉菜で、葉柄が白いものをパクチョイ、帯緑のものをチンゲンサイと呼んでいます。
タイサイはヒサゴナ(ターサイ)、サイシン、コウサイタイ、ヨウサイ(エンサイ)、ツルムラサキなどの中国野菜のなかでも代表格と言えます。
種は長期間にわたってまくことができますが、初心者には秋まきがオススメです。
また、ミニタイプで栽培期間の短い品種もあり、コンテナ栽培や溶液栽培にも適した野菜の一つです。
ヨウシュナタネ(ナバナ)と同様に花蕾や花茎も食べることができます。
2.チンゲンサイ(タイサイ)の品種
・長陽(暑さに強く、栽培しやすい)
・青帝(生育旺盛な早生種)
・シャオパオ(手の平サイズのミニチンゲンサイ、コンテナ栽培向き)
3.チンゲンサイ(タイサイ)の育て方
土作り
日当たり、風通しがよく、また排水も良好な場所が適します。
気候的な条件はそれほどなく、寒冷地から暖地まで全国各地で栽培することができます。
アブラナ科の植物を栽培したあとの畑は連作障害によって根コブ病が生じるので、1〜2年空けるようにしましょう。
種まきの2週間前までに苦土石灰をまいてよく耕しておきます。
種まきの1週間前に堆肥と化成肥料を施し、幅60cm、高さ10cmの畝を立てます。
土壌の適正酸度はpH5.5〜6.5です。
種まき・植えつけ
春から秋まで種まきをすることができますが、春まきは4月中旬〜5月下旬、秋まきは9月上旬〜10月上旬がそれぞれ栽培しやすい期間となります。
条間30cmの2条まきとし、深さ1cmのまき溝をつけ、1cm間隔に種をまいて覆土をします。
その上を手のひらで軽くたたいて土と種を密着させてから、ジョウロで水やりをします。
管理
間引き
双葉が開いたら、株間3〜4cmに間引き、少し土を寄せて倒伏を防ぎます。
本葉が4〜5枚の頃に株間が15cmになるように間引きます。
追肥・土寄せ
2回目の間引きをしたあと、条間に化成肥料(8-8-8)30g/㎡をまいて追肥し、中耕してから株元へ軽く土寄せします。
収穫
草丈15cm以上になれば収穫期です。ハサミなどで地際からきれいに切り取って収穫しましょう。
4.チンゲンサイ(タイサイ)のよくある生育不良|おもな病害虫
病気は、連作障害による根コブ病が発生しやすいです。
害虫は、アブラムシやコナガが発生します。あまり薬剤を使わずに害虫を防除したい場合は、寒冷紗などを防虫ネットとして使うネット栽培をすることが有効です。
5.まとめ
①秋まきがつくりやすい。
②根コブ病防止のため、連作は避ける。
③間引きは早めに行う。
④株に日光を当てて徒長を防ぐ。
⑤乾燥時には水やりをたっぷりとする。