寒さや霜への対応は、資材の有効利用が効果的です。
じかに畝を覆うものと、トンネル状に覆うものがあり、防寒の度合いや野菜との相性で様々な組み合わせが可能です。
この記事では、家庭菜園の防寒対策についてまとめています。
家庭菜園の防寒対策
気温が10℃以下になると防寒対策が必要になってきます。
特に霜が降りる11月下旬以降の種まきは、ビニールトンネルによる栽培がオススメです。
寒さを防ぐには、寒気を遮ることが基本となります。
外気が入らないように密閉したビニールトンネル内は、まるで初夏のような暖かさです。
一方、風の通る防寒ネットや不織布、または防風ネットなどは、防寒度は低いものの、何もしないよりははるかに暖かく、軽度の寒さをしのぐことができます。
地面を覆うマルチやべたがけ、トンネル状に被覆する資材の組み合わせで、寒さの様々なレベルに対処することができます。
例えば、コマツナやホウレンソウは寒さに強いので、特に何もしなくても成長します。
しかし、寒冷紗をかけたりべたがけをすることで厳寒期にも品質のよいものが収穫できます。
小カブはコマツナなどよりも低温に弱いので、ビニールトンネルを利用します。
マルチを併せて使うと生育促進効果はより高まります。
冬まきのにんじんは、マルチを敷いて種をまいた直後から穴のないビニールトンネルでしっかりと覆って、外気に当てないように育てます。
ただし、どれも無加温、保温のレベルなので、野菜の生育には自ずから限界があります。
また、秋冬野菜は、低温にあたることで花芽が形成される性質を持つものが多いので、それぞれに適した防寒対策が肝心です。
防寒対策というと冬に向けてのものと考えがちですが、春先にも出番があります。
4月下旬〜5月上旬にかけての果菜類の植えつけ時には、植えたばかりの苗を寒冷紗や不織布で覆ってやると、寒さや風を軽減して初期生育がよくなります。
低温に弱いカボチャやスイカなどは、株間が広く、株数が限れられるので1株ごとにホットキャップやあんどん、ビニールトンネルなどをかけて保温します。
おわりに
防寒対策としては、どれだけうまく資材を使えるかが鍵です。
この記事では、家庭菜園の防寒対策について紹介しました。
また、植えつけてからの栽培管理として、「中耕」「追肥」「間引き」「土寄せ」はとても大切な作業となります。
下記では、中耕や間引き、追肥についてまとめています。