土寄せとは、畝間(うねま)や条間のほぐした土を軽く株元に寄せることです。
「土寄せってなんのことか分からない」「土寄せってどんな意味があるの?大切なの?」とよく言われますが、とても大切です。
栽培を始めたら植えっぱなしにはせずに、生育に合わせて適切な管理(追肥、中耕、土寄せ)を施す必要があります。
この記事では、そんな土寄せについて土寄せの効果とその方法についてまとめています。
土寄せの効果
土寄せには、株が倒れるのを防止したり、新根の発根を促進したりする効果があります。
それにより養水分の吸収が高まって、生育が活発になります。
土寄せの主な効果は以下の通りです。
・株が倒伏を防ぐ(株元に土を寄せることで、株を安定させる)
・根菜類の地下部が露出して色づくのを防ぐ。(ネギ、ダイコンなど)
・雑草の発生を防ぐ
・低くなった畝を高くすることで排水性を高める
土寄せのやり方
土寄せとは、畝間(うねま)や条間のほぐした土を軽く株元に寄せることですので、三角ホーなどを使って、周囲から株元へ軽く土を寄せましょう。
まだ成長していない幼い苗への土寄せは、双葉が埋もれないように移植ごてなどを使って注意深くおこないましょう。
野菜別の土寄せ効果
野菜に共通する土寄せの効果は、先に紹介して通りですが、野菜別の効果もあります。
じゃがいも
ジャガイモは土寄せが足りないと、土の表面に出てしまって直射日光が当たってしまい、緑化した部分が固くなっていきます。
生育に合わせて、土寄せをおこない、畝をたてていきましょう。
土寄せをするとイモの肥大も促進することができますよ。
サトイモ
サトイモは、土寄せが足りないとイモの肥大が悪くなり、良いイモになりません。
子イモができる頃に追肥と土寄せをおこなって畝を立てていきましょう。
ラッカセイ
ラッカセイの子房柄は土の中に伸びて、先端に莢をつけます。
花後に伸びる子房柄が土の中に入りやすいように、土寄せをします。
ネギ
ネギは土寄せされた土の中にある部分が白くなります。
追肥も同時におこなって、最終的には高畝にしていきます。
ネギの土寄せは少し難しく、一気に土を埋めてしまうと生育不良を起こして良いネギにならないので、生育に合わせて少しずつ高畝にしていきましょう。
おわりに
この記事では、土寄せ(つちよせ)について土寄せの目的(効果)とその仕方についてご紹介しました。
野菜の栽培は、「種植え」⇒「水やり」⇒「収穫」と思いがちですが実はそうではありません・
「土作り」⇒「種植え」⇒「水やり」⇒「管理」⇒「収穫」の5ステップなのです。
そしてその管理に、「土寄せ」、「中耕」、「追肥」があります。
「土寄せ」は、重要な手入れですので、しっかりおこなって、野菜を健康に育てましょう。
下記では、「中耕」「追肥」についてまとめています。