植えつけとは、少し大きめの植える穴をあけて、根鉢を崩さないように丁寧に植え込むことです。
この記事では、植えつけの基本のキや野菜別の植えつけ方法、良い苗の選び方をまとめています。
植えつけのポイント
植えつけ前の苗に十分水やりをして、根鉢を崩さないように丁寧に取り出します。
植え穴の深さ、土をかける高さもポイントの一つで、極端な深植えや浅植えは禁物です。
果菜類では、地面とほぼ同じ高さにしましょう。
セル苗では、根鉢を崩さないように植えつけます。
根鉢が崩れそうなときは、トレイの底を押し出すようにして苗を取り出すと良いです。
苗の植えつけに適しているのは風のない好天の日です。
根が活着するまでは、寒冷紗などで周囲を覆うのも良いでしょう。
1.移植ごてで、根鉢よりも少し大きめの植え穴をあける。
2.セルから取り出した苗を植える。
3.まわりから土を寄せかけて根元を安定させる。
4.植えつけ後たっぷりと水やりする。
良い苗の選び方
一般的に、葉の緑色が濃く、節間が詰まってガッチリした苗が良い苗です。
節間が極端に詰まっていたり、逆に間延びした徒長苗、虫食いの穴があったり、病気にかかっているものは避けましょう。
野菜の種類によっては、つぼみがついていたり、双葉がついていたりすることも選ぶ目安となります。
果菜類は、苗のころに将来果実になる花芽がたくさんできるので、苗選びが品質や収穫量に直結します。
野菜別の植えつけ
球根類
ラッキョウやワケギ、ニンニクなどは、掘り出して保存しておいた球根を分球して、植えつけます。
1.休眠期間を脱した球根を小分けにして、枯れた外皮をはがす。
2.浅めに植えつける。ワケギの場合は球根の先が少しでるくらい適当。
イモ類やショウガ
ジャガイモやショウガなど、種イモを分割して植える場合は、1片の大きさをそろえます。
切り口が腐敗しないよう、切り口を乾かせておくことも良いです。また、ジャガイモシリカを使うと腐敗することがなくなります。
1.芽はイモの頂部に集中していて、ここから太くて強い芽が出るので、頂部を入れて縦に切る。1片30〜40gが目安。
2.切り口を下に向けて植え溝に置き、土をかぶせてクワで軽く押さえる。
挿し苗
サツマイモの苗は独特の植えつけ方をします。
葉のつけ根(節)から伸びた根が太ってイモになるので、節を土の中に埋めることがポイントです。
1.斜めざし 苗を斜めにさしこみ、3節以上を土に埋める。通常はこのやり方で十分。マルチを敷いた時もこの方法。
2.水平ざし 茎が水平になるように、4〜5節以上に土を埋める。深さは3cm程度。イモの数が多くなる。
挿し芽
クウシンサイやツルムラサキ、キンジソウ(スイゼンジナ)は発根力が強いので、ツル先を切って土にさらしておくだけで根が生えてきます。
八百屋で買い求めたものから増やすこともできます。
1.元気の良いつる先10〜15cm程度を取り、培養土を入れた育苗箱にさす。
2.発根して生長を始めたら、掘り上げて畑に定植する。
種株
ミョウガやフキなど、地下茎の節から芽と根が伸びる野菜は、いくつかの節をつけて、根を切り分けて植えつけます。
1.株はできるだけ根をつけて掘り上げ、慎重に土を払う。
2.3〜4節以上つけて地下茎を切り分けて、畑に植えつける。しっかりとした芽のついた節を選ぶと良い。
おわりに
この記事では、植えつけについて種類とそれぞれの植え方、また苗の選ぶ基準を紹介しました。
下記では、植えつけた後の管理についてまとめています。